日本では、算数の練習問題は「3+5=?」型が普通で、欧米では「?+?=8」型が普通だそうです。この違いを元に、「なぜ」の本質について一緒に考えてみましょう。 「5+3=?」型では、左辺「5+3」が与えられた条件で、右辺「?」がその結果になります。この答えは「8」しかありませんから、「解く」というより覚えておいて、思い出して答えるということになります。だから記憶力、つまり知識の問題なのです。 一方、「?+?=8」型は、右辺の「8」という結果に対して、その原因の「?+?」を考えることになります。これが「なぜ」の1つの形なのです。 結果が「8」のとき、「?+?」は? と問われると、小数まで考えると無限にあります。正の整数の場合でも答えは7通りあります。その7通りが全部正しいのです。答えがいく通りもあって、それが皆正しいとなると、覚えておいて思い出すなんてことはできなくなります。その度に考えて、答