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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/JD-1976 (2)

  • 「うん、知ってた」の向こう側へ - 事務屋稼業

    JCERの「日経済研究」では、ときに興味深い論文が公表されている。今月はそのうちの2がとくに目を引いた。 まずはこちら。 景気後退と自殺、そのプロセス—都道府県別パネルデータによる考察 薄田 涼子 以下は概要である。 自殺者の多くが、生前に精神的ストレスや精神疾患を抱えている。既存の経済学的な自殺研究は、不況や失業と自殺リスクの相関を分析し、その間に精神衛生が徐々に乱れるプロセスがあることを暗示している。稿は、精神衛生に関する都道府県別パネルデータを用いて、不況期に自殺率が上昇するだけでなく、精神的ストレスが増大すること、精神疾患への罹患リスクや精神科治療への需要が増大すること等を示している。精神科治療に対する認識を高め、精神科治療体制を強化することを視野に入れた自殺防止策の重要性を示唆している。 それだけなら堅気の衆には「うん、知ってた」でかたづけられてしまう話かもしれない。だが、

  • 健全とはこういうことだ―『食のリスク学』 - 事務屋稼業

    健全なである。そして、男前なである。著者をはじめ、書に登場するのは女性ばかりではあるけれども。 タイトルだけみて内容を誤解してはいけない。BSEだの中国毒ギョーザだの偽装表示だのをとりあげて、ほーら「」にはこんなにリスクがありますよ、などといたづらに恐怖をあおるものでは断じてない。の安全に関心があつまり、風評と騒動と自主回収がくりかえされる昨今。書はそんな状況に一石を投じ、カオスをすっきりと整理してくれる。 全4章のうち、第1章は講演、第2章は対談、第3章はインタビューなので、ほとんどが話しことば。平易で読みやすい。言わんとすることもじつに明快で良識的だ。ただしその良識は、世間の「常識」とはちょっとちがうかもしれない。 たとえば、リスクトレードオフという話がある。水道水を塩素消毒すると、発癌のリスクが高くなる。これだけ聞くと、じゃあ塩素なんか使わないほうがいいんじゃね? と思い

    健全とはこういうことだ―『食のリスク学』 - 事務屋稼業
    mobanama
    mobanama 2010/01/29
    "健全な本である。そして、男前な本である"
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