健全とはこういうことだ―『食のリスク学』 - 事務屋稼業

健全な本である。そして、男前な本である。著者をはじめ、本書に登場するのは女性ばかりではあるけれども。 タイトルだけみて内容を誤解してはいけない。BSEだの中国毒ギョーザだの偽装表示だのをとりあげて、ほーら「食」にはこんなにリスクがありますよ、などといたづらに恐怖をあおるものでは断じてない。食の安全に関心があつまり、風評と騒動と自主回収がくりかえされる昨今。本書はそんな状況に一石を投じ、カオスをすっきりと整理してくれる。 全4章のうち、第1章は講演、第2章は対談、第3章はインタビューなので、ほとんどが話しことば。平易で読みやすい。言わんとすることもじつに明快で良識的だ。ただしその良識は、世間の「常識」とはちょっとちがうかもしれない。 たとえば、リスクトレードオフという話がある。水道水を塩素消毒すると、発癌のリスクが高くなる。これだけ聞くと、じゃあ塩素なんか使わないほうがいいんじゃね？ と思い

[ohira-y]

↓自分はネットで買った。八重洲に売っていたという情報あり

[T-3don]

良書評。絶対買う。/でも北千住紀伊国屋まで買いに行ったけど売ってなかったんだよおおお。

[mobanama]

"健全な本である。そして、男前な本である"

[blackrook368]

良い書評。読みたいのだけど懐具合が。

[saka-san]

面白そう。「トレードオフ」の考え方は「環境リスク学」と一貫しているんだろう。

[nuffy]

読んでみたい

[sasahira]

中西準子さん。

[BUNTEN]

本やタウン http://www.honya-town.co.jp/ でポチった。中西先生 http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/ なら安心。

[ColdFire]

なかなか面白そうです。ところで食のリスク管理で費用対効果が高いものってなんでしょう？あまり高そうなものが思いつかないのですが・・・