文部科学省の「宗教年鑑 平成28年度版」によると、全国の神社・寺院の数は合計約16万。コンビニの総数約5万5000の3倍近い。 数だけ見ればコンビニより身近なはずの寺社だが、「コンビニの3倍、寺社を訪れている」という人はあまりいないだろう。お寺の檀家や神社の氏子も減っており、2040年には寺社の4割が消滅するとも言われている。 「寺社が消滅すると、その町の文化や歴史、地域のつながりも失われてしまう」――こんな危機感を抱き、立ち上がった若者がいる。寺社の口コミ投稿サイト「ホトカミ」を運営するベンチャー企業・DO THE SAMURAI代表の吉田亮さん(27)だ。 ホトカミは、神社やお寺にお参りした記録を、写真とともに投稿できるサイト。寺社の名前や住所(寺の場合は宗派も)を14万4000件も収録した。著名な寺社だけでなく、町中にある中小の寺社まで網羅し、その数は「日本一」を自負している。 ユー