世界の携帯電話事業者のうち,先進市場における大手事業者の多くは3.9世代(3.9G)の移動通信方式としてLTE(long term evolution)の採用を明らかにしている。そのうち,NTTドコモを含めた先行組は2010年からLTEを導入する計画だ。だが,はたしてLTEの提供エリア展開はスムーズに進むのだろうか。 米ベライゾン・ワイヤレス,独T-モバイル,伊テレコム・イタリアは,2010年にLTEを導入するプランを表明している。日本でも,NTTドコモがLTEのサービスを2010年に開始する予定だ。スペインのテレフォニカ,英ボーダフォンなども3.9GとしてLTE導入を計画中。また米AT&TはHSPA+を2009年に,LTEを2011年に導入するとしている。仏オレンジ(フランス・テレコム)や日本のソフトバンクモバイル,イー・モバイルも同様に,先にHSPA+を導入したうえでLTEに移行する計