スルガ銀行の行員からDさんに送られてきた書類2枚。左が“抱き合わせ”で購入を求めてきた2物件で、右はシェアハウスの書類。シェアハウスは土地購入と建築資金の2項目に分けて記載してある。※画像の一部を加工しています アパート・マンション融資の“闇”(7) 東京の西部に住む40代の会社員、Dさんが初めてスルガ銀行から融資を受けたのは2011年だった。勤務先の上司が不動産投資をしており、仲介業者を紹介された。「老後を考えると不労所得が必要。損はないです」との営業トークに誘われ、東京23区内の築数年のワンルームマンション1室を3500万円で購入した。金利3.6%で35年返済。スルガ銀行の東京支店から全額融資を受けた。 Dさんにはまとまった資産はなかった。融資を受ける際、なぜか業者自身が1000万円を用意してDさんの他行の預金口座に入金し、すぐに引き出した。どうしてそんなことをするのか当時はわからなか