最近では、超過保護の親が、わが息子・娘のことで会社にクレームを入れるという話も珍しくなくなってきた。実際に、このことをおもしろおかしく書きたてるメディアも少なくない。だが、企業を取材していると、事態はもっと深刻なようだ。親が子どもの上司や会社の人事部などに「うちの息子になぜ、こんなことをするのか!」と、怒りの電話をするといったことが少しずつ増えているのは事実である。しかし、その理由やいきさつを知ると、長時間労働やいじめ、パワハラなどが見えてくる。今回は、そういったクレーマーの親たちの実態について紹介したい。皆さんは、何を感じるだろうか。 ■「過労死になったら、許さないからな!」 2009年、大手家電メーカー(社員数5000人)の営業部に勤務する、30代前半の男性社員の上司のところへ、その父親から電話が入った。 「ウチの息子の残業が多すぎる。家に帰るのが、深夜1時になる時もある。あなた
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