元関脇の寺尾として知られる大相撲の錣山(しころやま)親方(54)=本名・福薗好文(ふくぞのよしふみ)、鹿児島県出身=が、所属する時津風一門を離脱することが12月21日、明らかになった。時事ドットコムなどが伝えた。 錣山親方は一門の枠を超えて貴乃花親方(元横綱)を支持してきた。離脱は、元横綱日馬富士による暴行問題をめぐり、貴乃花親方と日本相撲協会との間で対立が深まっていることと関係がありそうだ。
大相撲の冬巡業が4日、長崎・五島市で行われた。横綱白鵬(32=宮城野)は元横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が幕内貴ノ岩(27=貴乃花)に対する暴行問題で引退したことについて初めて言及。ライバルが土俵を去ることに複雑な胸中をのぞかせた。大横綱は巡業部長の貴乃花親方(45=元横綱)が冬巡業に参加することを拒否したことでも物議を醸したが、日本出身力士を含む多数の関取衆が「同意見」であることが判明。親方衆ばかりでなく関取衆の間でも“反貴乃花”の動きが広がっている。 4日、白鵬は元横綱日馬富士が暴行問題で現役を引退したことについて初めて口を開き「巡業が始まってますし、私が(元日馬富士に)どういう言葉をかければいいのか見つからない。難しい。少し時間を置いてから本人に直接伝えられれば」と複雑な胸中をのぞかせた。元日馬富士とは同じモンゴル出身で入門もほぼ同時期。同じ伊勢ヶ浜一門で互いに切磋琢磨してきた間柄だ
被害者の名前を言わない引退会見 日馬富士が貴ノ岩を殴ってケガをさせたとされる事件が、発覚してから2週間。とうとう、日馬富士が引退するところまで追い込まれた。 引退会見では、冒頭「貴ノ岩関にケガを負わせたことに対し、おわびをさせていただきます」と述べたものの、その後「国民の皆様、相撲ファンの皆様に大変ご迷惑をお掛けしたことを心から深くおわび申し上げます」と謝罪し、そこに貴ノ岩の名前はなかった。 このような大事な場面で、謝罪の対象に被害者の名前をうっかり忘れるということは普通考えにくいから、これは意図的なことなのだろう。 また、暴行に至った原因としては、「先輩の横綱として、礼儀と礼節がなっていないときにそれを教えるのが義務だと思っている」と語った。 同席した伊勢ケ浜親方は、「やった事実はあるわけなので、横綱として責任は取らなければいけない」と述べたが、会見を通して「横綱という名前を汚してはなら
1998年の長野冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子500メートルで銅メダルを獲得した植松仁容疑者(43)が30日、通勤電車内で女性の足に体液をかけた暴行容疑で愛知県警に逮捕された。同容疑者は「(体液を)出したことは認めるが、かけるつもりはなかった」と前代未聞の“チン供述”をしている。その内容から、常習性も疑われるようなしたたかな計算もうかがえる。五輪メダリストの転落劇に迫る。 「出したことは間違いないが、女性にかけるつもりはなかった」 トンデモ供述に捜査員も固まった。暴行の疑いで逮捕されたのは、長野五輪の銅メダリスト・植松容疑者だった。このショート男子500メートルでは、西谷岳文(38=現競輪選手)が金メダルを獲得している。 愛知県警によると、同容疑者は4月14日午前8時ごろ、名鉄名古屋駅から知立駅に向かう電車内で、乗客の女性(21)の右足甲に体液をかけた疑いが持たれている。
池坊保子議長、日馬富士引退に「貴乃花さんが率直に真実を話していれば、ここまでのことにはならなかった」 2017年11月29日8時57分 スポーツ報知 貴乃花親方 29日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・前8時)で横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜部屋=が現役引退を決めたことを報じた。 番組には日本相撲協会の評議員会の池坊保子議長(75)が生出演し引退について「残念に思います」とコメントした。その上で池坊氏は、日馬富士が貴ノ岩に目をかけていた秘話を明かし「ただ、叩いたのは事実。その責任を横綱として取らないといけない。相撲を愛しているんですね。これだけ、あることないことではなく、ないことないことを書かれ、協会、相撲の信頼を失わせる迷惑をかけてはいけない、その一途な思いなんです」と見解を示した。 さらに暴行は「確かに悪い。でもその内容が分からない。内容で情状されることはな
60万円ものプラチナチケットが水の泡に 羽生結弦の出場するはずだったグランプリファイナル(12月)のチケットは、転売サイトで60万もの高値で取引されていたという。 羽生の特集だけで100ページ超という雑な出版物の作り手は、2大会分のネタをまったく仕入れられなくなり、頭を抱えた。 厳しい取材規制にもめげず羽生ばかり追いかけてきた記者も、彼の出場するはずだった試合の放送局も、これまでの取材がほぼ無駄になり、茫然自失だ。 もちろん、もっと桁違いの損失は、あえて書かずとも山のようにある。 無謀な挑戦の末の負傷、NHK杯欠場。その決定で、羽生結弦人気に踊らされていた人々、ぶら下がっていた人々の多大な労力、時間、金銭は一瞬にして灰燼に帰した。 アスリートのケガという不測の事態はしばしばこうした混乱を招くが、今回引き起こされたものは、その規模、そしてクレイジーさにおいて、目を見張るものがあった。 彼の負
大相撲の元小結旭鷲山のダバー・バトバヤル氏(44)が22日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」(月〜金曜後1・45)に生出演。横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=に暴行し、負傷させた問題に関してコメントした。 モンゴル相撲協会の会長も務めるバトバヤル氏は暴行問題について、モンゴル国内では「貴ノ岩や貴乃花親方が悪いという感じになっている」とし、モンゴルでの報道も混乱していることを説明。今回の来日の目的として、「できるだけマスコミから話を聞くんじゃなくて、やっぱり本人から話を聞いて帰ればモンゴルのマスコミが納得して収まっちゃうんですよ」と、事件の当事者から直接話を聞くことを挙げた。 21日に来日したバトバヤル氏は貴ノ岩、日馬富士の2人とは連絡が取れていないことを明かし、貴ノ岩に「留守番電話に(メッセージを)入れたので、今日か明日ぐらいで、(電話が)かかってくると
日本相撲協会の危機管理委員会は19日、平幕貴ノ岩(27=貴乃花)への暴行問題を起こした横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)に対し、東京・両国国技館で初めて事情聴取を実施した。関係者の話を総合すると、暴行現場はモンゴル人による飲み会ではなく、日本人3人を含む鳥取の相撲関係者による懇親会だったことが判明。日馬富士は、ビール瓶は否定したが、カラオケのリモコンと素手でたたいたことを認めたという。 日馬富士への聞き取りは約2時間、協会側は危機管理委の高野委員長ら5人が担当した。日本相撲協会は当初、本格的な調査を九州場所後としていたが、当事者の聴取に着手。高野委員長は「彼(日馬富士)は淡々と事実関係に沿って話をした。きちんと粛々とお聞きした」と話した。 同席した鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は福岡に戻って会見。日馬富士が暴力をふるった事実は認められたが「今後は鳥取県警の捜査に支障をきたさないよう配慮しつつ
相撲協会 日馬富士暴行問題を場所前にヒアリングしていた 拡大 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は14日、横綱日馬富士(伊勢ケ浜)が秋巡業中に幕内貴ノ岩(貴乃花)に暴行したことを認めた問題で、陳謝した。同時に危機管理委員会による調査を実施する。また、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は、11月はじめに両力士の師匠にヒアリング調査していたことを明かした。 八角理事長は「今まで講習会とかで、脇を締めてたつもりだが…。残念ですね。場所中に申し訳ないという気持ちでいっぱい」と唇をかみ締めた。「事実関係等いろいろ調べて。残念だけど、やることはきっちりやる。対応が遅れたのではない。ちゃんとやっている」とも説明した。 秋巡業で起こった問題で、相撲協会は11月はじめに師匠の伊勢ケ浜親方、貴乃花親方からヒアリングを行っていた。春日野広報部長は「すぐにヒアリングをしているけど、あまりにも(2人の師匠から情
休場者が多い今場所。ケガが怖いのは力士だけでない。土俵下に座る審判の親方衆も危険と背中合わせだ。 陣幕親方(元幕内富士乃真)は、特に多くの力士が落ちてくることで知られる。今場所は4日目に貴景勝が飛んできた。受難の連続だが「これはもう、あきらめてます。たまに、磁石のように引き寄せてるんじゃないかと思うことがありますね」と苦笑いする。 現役時代の89年秋場所12日目、控えに座っていると三杉里が落ちてきて左足首の関節を骨折。土俵に上がれず、不戦敗になった。このケガがきっかけで番付を落とし、1年後に引退した。親方になった後の01年夏場所7日目には須佐の湖が落ちてきて右スネを骨折した。10年初場所10日目には、三段目の力士に左足首を踏まれて休場した。 「これは運に任せるしかないんです。現役中はあのケガに苦しみましたが、ある時点から運命だと思うようになりました。それでも、勝負はしっかり見ようと思ってい
連載第1回 イップスの深層~恐怖のイップスに抗い続けた男たち 証言者・岩本勉(1) イップス――これまで普通にやれていたことが突然できなくなってしまう。野球界においても例外ではなく、なかでも自分の投げ方を忘れてしまう"送球イップス"に苦しむ選手は多い。ある者はポジションを追われ、ある者は選手生命にピリオドを打たざるを得なくなった。まさに野球選手にとって"イップス"は地獄のような言葉である。その"地獄のイップス"を経験したことのあるプロ野球選手、関係者の証言から、イップスの深刻な症状や改善策を探っていきたいと思う。最初に登場いただくのは、かつて日本ハムのエースとして一時代を築いた岩本勉氏。 小学生の頃からイップスに苦しんでいたと明かす岩本勉氏 背中越しに舌打ちが聞こえてきた。 マウンドから後ろを振り返る。二軍に落ちてきたばかりの内野手が、敵意をむき出しにして「おい、お前何回走らすねん」とすご
2017/8/14 11:40 VictorySportsNews編集部 前回の記事で、日本のタレント発掘ブームの問題点を的確に指摘し、改善点を指摘してくれた選抜育成システム研究家の小俣よしのぶ氏。今回は、今夏注目されながら惜しくも甲子園出場を逃した清宮幸太郎選手、天才サッカー少年と謳われる久保建英選手を題材に、日本のスポーツ選手育成の問題を取り上げていく。(取材・文:出川啓太) 前編はこちら©Getty Images低年齢では、競技スポーツよりも、いろいろな運動をさせよ――小学生のうちから、サッカー選手を目指すならサッカー、野球選手を目指すなら野球に特化させたほうがプロになる可能性は高まるのでしょうか? 小俣 それは間違いです。競技に特化しないで、総合的な運動能力を持った子たちを選ぶべきです。たとえばボートのようなマイナースポーツであっても、最終的にボート選手になれるようなアプローチを
アムロに憧れてパイロットを目指した。だけど、ほぼ毎日「あきらめよう」と思っていた…ーーレッドブル・エアレース千葉大会2連覇を達成したパイロット・室屋義秀氏の仕事論(前編) 世界最高の飛行技術を持つレースパイロットたちが、最高時速370km、最大重力加速度10Gの極限の状況下でタイムを競う究極の三次元モータースポーツ。それがレッドブル・エアレースだ。大空を舞台に操縦技術の正確さ、知力、体力、精神力を競う究極の競技は「空のF1」とも呼ばれている。 この世界最高峰のレースに参加できる選ばれしトップパイロットは世界でわずか14人。その中でただ1人のアジア人が室屋義秀氏(44歳)だ。昨年(2016年)は千葉大会で見事初優勝を果たし、大きな注目を集めた。全8戦で争われる今シーズンでも第2戦のアメリカ・サンディエゴ戦で勝利を手にし、続く6月4日に行われた第3戦の千葉大会でも表彰台の真ん中に立った。今季連
アスリートナレッジ編集部の澤山です。好評をいただいた中村武彦さん(LeadOff Sports Marketing)のインタビュー、今回が最終回となります。(2015年8月10日更新) 中村 「いいものを作ればお客さんが来る」という伝説があります。でも、考えてほしいのは、その「いいもの」とは何を指すのでしょうか? ということですね。チケットを2000円で売るとして、お客さんに「この2000円、皆さん何のために払っていますか?」とアンケートをとったとして。「試合を観るための入場券」と言われたらもったいないと思います。「じゃあ、悪い試合だったら返金しなくてはならないのでしょうか?」となり得ますから。 アメリカの場合は、お金を払ってその場を楽しむ「観戦体験」。きれいな売店があって、きれいな座席があって、美味しいご飯があって、チアリーダーがあって、ハーフタイムショーがあって、マスコットがいて、おみ
選手の生体データや試合中のパフォーマンスに関するデータを取得して、選手の体調管理やケガ予防、パフォーマンスの改善につなげる――。「スポーツセンシング」が様々なスポーツに広がる中、米国のメジャーリーグ(MLB)では2017年シーズン、選手の生体データを計測するために試合中に装着できるウエアラブル端末の種類が昨シーズンより1つ増えた。 新たに使用が認可されたのは、米ウープ社の「ウープ・ストラップ」。腕時計のように手首に装着するタイプの端末で、心拍数や心拍の安定性、体温、動作、睡眠などの生体(バイタル)データを測定し、3日分のデータを蓄積できる。 同社は昨シーズン、マイナーリーグの選手200人に試合以外の全ての時間に同端末を装着させ、遠征による疲労からの回復度合いなどを測定。そのデータを解析したところ、遠征後に遠征直前の体の状態に戻るには2日を要することなどが判明した。それらの測定結果はオフシー
錦織の活躍で活況だった日本男子テニスに、とんでもない不祥事が勃発した。09年全日本選手権ベスト4で、16歳以下の国別対抗戦ジュニア・デ杯で錦織圭とダブルスを組んだこともある三橋淳(27)が八百長などを持ち掛けた不正で、テニス界から永久追放された。テニスの不正監視団体TIUが16日、罰金5万ドル(約550万円)とともに処分を発表した。TIUが日本選手を処分したのは初めて。 日本テニス史にも残る、あまりにも目に余る不祥事だ。TIUによると、三橋は15年11月に南アフリカで開かれたツアー下部大会で、自身がコーチを務めた選手を通じ、他の選手にシングルスは2000ドル(約22万円)、ダブルスは600ドル(約6万6000円)で負けるように持ち掛けたという。 同年12月のナイジェリアで開かれたツアー下部大会では、直接、選手に八百長を持ち掛けたことが、TIUの調査で分かっている。さらに三橋は同年10月から
大相撲夏場所初日の14日、3場所連続優勝を目指す横綱・稀勢の里は漫画「北斗の拳」のキャラクターの化粧まわしを締めて、東京の本場所で初めての横綱土俵入りを行いました。 また、太刀持ちの関脇・高安は主人公の「ケンシロウ」、露払いの前頭8枚目・松鳳山は「トキ」が描かれた化粧まわしを締めました。 この三つぞろいを贈った会社によりますと、稀勢の里は先代の師匠の元横綱・隆の里の鳴戸親方から「孤独にならないと強くならない」と教えられてきたことから、主人公の「ケンシロウ」でなく、孤独に戦う「ラオウ」をみずから選んだということです。 稀勢の里は14日の土俵入りでは、先場所のけがを負ったあととは違い、左腕や左胸にテーピングはなく、両手を打ち合わせる「かしわ手」も力強さが戻って「バチン」と大きな音を会場に響き渡らせていました。
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