東京をぐるっと取り囲むように走る、武蔵野線。 電車の本数は多くないし、トンネルが多くてうるさいし、スピードを出すので揺れるし、あまり快適な路線とは言えない。 それでいて、少し雨が強かったり、風が吹いたり、雷が鳴るとすぐ遅れたり止まったりする。 文句を言いたいことは山ほどあるけど、でもなぜか、僕たちはそんな武蔵野線を愛してやまないのだ。
東京をぐるっと取り囲むように走る、武蔵野線。 電車の本数は多くないし、トンネルが多くてうるさいし、スピードを出すので揺れるし、あまり快適な路線とは言えない。 それでいて、少し雨が強かったり、風が吹いたり、雷が鳴るとすぐ遅れたり止まったりする。 文句を言いたいことは山ほどあるけど、でもなぜか、僕たちはそんな武蔵野線を愛してやまないのだ。
合い挽き肉が世間を騒がせている。いや、騒がせたのは肉ではなく混ぜた人だ。人を憎んで肉を憎まず。…逆か。いや、逆とかいう問題じゃないか。 とにかく、合い挽き肉があれこれ言われていることには違いない。しかし、さっきも言ったように肉に罪はないのだ。合い挽きの売り上げが落ちているというニュースは聞かないが、いつ合い挽き肉離れが起きてもおかしくない状況と言えるだろう。心配だ。 肉を偽装するのは悪いことだが、肉を混ぜることは少しも悪いことじゃない。むしろ「かえっておいしくなるんじゃないか?」とさえ思う。 そんなわけで、肉以外にもいろいろと混ぜ合わせてみました。レッツ混ぜ。 (高瀬 克子)
私は群馬県の桐生市で生まれ育ったが、その地域の給食の「プリン」の出し方が、今思うと奇妙だった。 友人らと昔の給食の話になったとき、その「プリン」の話をすると必ず驚かれる。 どんな出し方かというと、「おかず用の天ぷらバットになみなみ注がれている」状態。それをクラスの人数分に切り分けていた。 なんなんだ、ウェディングケーキか。 今さらだが再現してみた。ゲップ。 (乙幡 啓子) 今日は網は要りません まず、家に「給食用の大きな天ぷらバット」というものがないので、浅草は合羽橋の道具街に買いに行く。プロ用から家庭用まで調理道具なら何でも揃うぞ。 その前に天ぷらバットの大きさを決めねばならない。冷蔵庫にまるまる入らないとダメだ。 そう、今回のプリンは冷蔵庫で冷やして固めるタイプを採用した。焼きプリン・蒸しプリンは、そのバット以上のオーブンなり入れ物なりが必要で手間がかかる。 お店にはいろいろな深さ・大
「焼きまんじゅう」。その名のとおり「まんじゅうを焼いたもの」とお思いだろうが、私たち群馬県人にとってそれは特別な意味を持つ。 インターネットフリー百科事典「Wikipedia」によれば、それは「群馬県だけで発達した」食べ物であり、「県外の人には口に合わないようである」とまで書かれている。うーん、百科事典でその言われ方だ。 しかしこれこそ、ちまたでいうところの「地方B級グルメ」の名にふさわしい食べ物ではないだろうか。 そんな群馬県人の心に(だけ?)響く焼きまんじゅう。その焼きまんじゅうを愛好会を作ったり祭りにしたりして、堂々「ヤキマンの町」と名乗る、群馬県伊勢崎市。その町を訪ねて、口の周りを甘味噌ダレまみれにしてきました。 (乙幡 啓子) 他県人よ、これが「焼きまんじゅう」だ! どうだ、こういうビジュアルなのだ。五平餅とかの感覚に近いかもしれない。 江戸時代から親しまれてきた、群馬の数ある粉
「なんか…豚の腸? の、ぶつぶつ切ったやつ? みたいなのを、焼いて食べる? みたいな?」 新宿のバー、平日の夜。 私は友人・ニシさんに、B級グルメの祭典「第二回B-1グランプリ」に出ていた気になるメニューのことを、疑問形の語尾だらけで、話していた。 つまり、よく知らない、食べたことないものを、適当に解説していた。 「なにそれ!?」 「なんか、白モツの、ホルモン焼きらしい? んだけど…『シロコロ』って名前なんだけど。焼くと、ぷりぷりのじゅくじゅくで、脂がとろけ出て、もう見るからにヤバそうな…。それにミソダレか塩を付けて食べる、みたいな? とにかく美味しそうっていうか? もうたまらない、っていうか?」 「な、なにそれなにそれー!」 その時、私たちは、お洒落に乙女酒部として「薔薇のリキュールのトニック割り」などを飲んでいたのだが、あっというまに、心は厚木のお肉のトリコに。 「…週末、食いに行っち
ご存知のように、チクワには穴が空いている。 「…いったい、なんのために?」 そう思ったことはないだろうか。いや、あれが制作過程で出来る穴だというのは知っている。知ってはいるが、気になる。 ある日、チクワを眺めていて「ひょっとして、何かを詰めて欲しいのではないか」と考えた。 そこで、お望み通り(望んでないかもしれない) あれこれ詰めてみることにしました。 (高瀬 克子) 思い出のチクワ そういえば私の母は、しょっちゅうチクワにキュウリを詰めていた。作り方が簡単なわりに見栄えがよく、父の晩酌のアテにも好評だったことから、食卓にはよく「キュウリ詰め」が並んでいた。 今回はキュウリはもちろんのこと、様々なタイプの食材を詰めていこうと思う。チクワの懐の広さに期待したい。
ものすごい飲み会が開催されるという情報を聞きつけた。かなりの大人数で、全員が大量のビールをがぶがぶ飲むのだといいう。 ビールだったら私も普段からがぶがぶ飲んでいるが、この飲み会は飲むビールの量がはんぱないらしい。なんだそれは。つまり、大量の人々が全員泥酔ってことか。 場所は、ドイツのミュンヘン。新宿や渋谷ではないんである。さすが、いつもの飲み会とは様子が違う。これは何かある。勇んで行ってきました。ラブ、ビール! (text by 古賀及子) 飲み会、というよりお祭りです そういったわけでこんにちは、古賀です。ドイツのミュンヘンに来ています。気候は日本とそれほど変わらず、からっと秋らしくすごしやすい陽気です。 さて、最初に「ものすごい飲み会が開催される!」と書いたのだが、この飲み会とは実際は“オクトーバーフェスト”というお祭りのことなのだった。 祭りで酒を飲む! といえば日本でも別段珍しいこ
もうすぐ夏。 夏といえば屋外フェスティバル。 イエーイ! 夏と音楽とビール、最高! ……とか書いてみましたが、実は私は夏のロックフェスなんか、行ったことがないのです。 「好きなバンドで、屋外フェスに出るバンドいないしなー」とか、「結構お金かかるし、だったら海外旅行とか行ったほうがいいなー」とか、「途中で飽きちゃうだろうし、あんま体力ないしなー」とか、イロイロ理由はあるんですが、まあ単純に、「一緒に行こうよ!」と、友だちと盛り上がる機会がなかった、というだけかもしれません……。 で、やっぱり憧れはあるわけで。 ロックフェス常連の人にきくと「ケバブ屋台の、肉の焼ける匂いを嗅いで、ケバブとビールを食ってライブ見ると、フェス気分がすごい盛り上がる!」っていうじゃないですか。 じゃあせめて、ケバブだけでも作って、フェス気分になっちゃおうか! と考えまして。 昨年夏に「はじめての野宿(ベランダで)」
いつも飲み会でビールをジョッキ4杯ぐらい飲む。飲み会が2時間だとして、そのあいだに約1.6リットルの水分をとっていることになる。 水で同じ量を飲めと言われても無理だろう。ビールって量が飲めちゃうよね。 いや、ほんとうにそうだろうか。飲み会で水を飲んだことがないので分からないだけで、つまみがあれば水だってたくさん飲めるのではないか。 検証するために、水だけの飲み会を開きました。 (林 雄司) 今回の概要 水飲み会は2時間制。飲めるものは水のみ。ウーロン茶も禁止である。水はどれぐらい飲めるか、水で食べるつまみはおいしいかを検証する。飲み会であるため、ごはんは出ない。 なお、場所は南青山にある和食処「京菜」に協力してもらった。 参加メンバーは、お酒を飲む2名と飲めない2名の計4名である。飲み会でウーロン茶を飲んでいる人間からも水についての感想を得たい。
丸ビルや六本木ヒルズや表参道ヒルズなどおしゃれな複合ビルが観光地として盛り上がっている。 そこで今日はデイリーポータルZもそんな複合ビル系観光地をご紹介しようと思うのだ。新橋駅前、ニュー新橋ビルである。 お父さんの町新橋のエキスが凝縮されたこのビルを観光地として1日遊んできましたのでレポートします。 (text by 古賀及子) お父さんの聖地、新橋 新橋SL広場の横にニュー新橋ビルはある。汐留地区が完成してから山手線をはさんでこっち側は“汐留じゃないほう”なんていわれたりもするが、にぎわいに変わりはない。 で、このニュー新橋ビル、ご存知の方も多いと思いますが、ぶっちゃけ「おやじビル」といわれている場所である。 新橋というと、ニュースのサラリーマンインタビューなどにも多出する、背広姿のサラリーマンがとにかく多いことで有名な場所だ。勢いこのビルにも世のお父さん方の利便にかなったテナントがわん
分担を決める さてお菓子作りである。作る品目は、「ポッキー」「カール」「じゃがりこ」のうちのどれかと、そして飲み物。「十六茶」「充実野菜」「ジンジャーエール」のうちのひとつ。 アミダくじで品目の担当を決める。デイリーポータルチーム(略してZチーム)は・・・やたっ!充実野菜とポッキー!よかった、作り方想像できるもので。 他はこのように決まったのだった。 ・エキニューチーム:ジンジャーエール、じゃがりこ ・BIGLOBEチーム:十六茶、カール がっちり買いまショー 買出しに行く。まず充実野菜の材料、これは簡単。パッケージに全部書いてあるんだから。 原材料1本あたり ・にんじん4と2/5本 ・ほうれん草5と2/5枚 ・パセリ 1/2本 ・セロリ ・ブロッコリー ・ケール ・かぼちゃ ・ピーマン ・白菜 ・小松菜 ・あしたば ・クレソン ・キャベ
「ハイブリッド」という言葉がある。何かと何かを組み合わせた、といったような意味だ。 例えば「ハイブリッドカー」と言えば、ガソリンエンジンと電気モーターなどの組み合わせによる自動車となる。それゆえかハイブリッドという言葉には、先進的なイメージと言葉 の音の響きが重なったかっこよさを感じる。 今回訪問したスーパーも、意外な角度からハイブリッド。下町風情でかっこよさとはちょっと違うけれども、時代のニーズに応えて変容してきたという歴史もあった。 その店の名は倉井ストアー。いかにも地元のスーパーという名前ですが、その実体をご覧ください。 (小野法師丸) ●葛飾の街に立つハイブリッドストアー 今回訪れたのは、東京都葛飾区の立石。立石はともかく、葛飾区は有名なマンガの舞台となっていることもあって全国区で知られていると思う。
東京のオフィス街中心にある居酒屋で「さくら水産」というグループがある。ランチはご飯・みそ汁に卵食べ放題で500円、夜の居酒屋メニューも単品のほとんどが400円以下と、フトコロさみしい我らの味方のお店。 その格安メニューの中でも最安値メニューが「魚肉ソーセージ ¥50」。安いなぁ、実に安い。ということで100人前頼んでみた。 (大坪ケムタ) 店に入るとそこには肉の花が 「ということで」とサラリと書いたけれど、単に安いから頼んだわけではない。ここのお店、魚肉ソーセージを一人前頼むともちろん皿に1人前が盛られてくる。2人分頼むとちょい大きめの皿にまとめて2人前盛られてくる。3皿だと‥ともかく、何人前頼んでも皿一枚に乗ってくるのだ。といっても、これまでは3,4人前程度しか頼んだことないけれど。 では100人前だとどんな状態で出てくるのか?100人前頼んでも5000円(税別)。頼む価値はある、俺の中
鮭フレークはおいしい。ただ焼いたシャケをほぐしただけの物なのに、どうしてこうもおいしいのかと思う。 スーパーに行くと分かるが、こういう形の「魚ほぐしました」という商品はシャケにしかない。「サンマほぐし身」だとか「あじフレーク」なんて、売っているのさえ見たことがない。 なぜだろう。他の魚ではダメな特別な理由でもあるのだろうか。 ってなわけで、作ってみました。別の魚でフレークを。 (高瀬 克子) 大好物で作りたい 「最後の晩餐を何にするか」という質問に対する答えを考えていると、いつもあっという間に時が過ぎる。これは「宝くじが当たったら何に使うか」に匹敵する、考えても考えてもキリがない問題だと思うのだが、実は私の答えはほぼ決まっている。 コレだ。 これほど地べたに足のついた魚がいるだろうか。いや、魚だから足がつかないのは分かっている。えーと、つまり「庶民的な魚」ということが言いたいわけです。 味
このところ「炭水化物抜きダイエット」なるものをしているせいか、ごはんに飢えている。禁止されればされるほど想いがつのるのは恋に限ったことじゃない。食事も全くおんなじだ。 あまりにごはんのことばかり考えていたせいだろうか。先日、妙な考えが閃いた。それは「ごはんをソーセージにしたらいいんじゃないかしら?」というもので、ごはんに満たされた日々を送っている頃なら決して思い付かないようなアイデアだ。 こんな馬鹿なことを考えてしまうのは、やはり脳に糖分が足りてないのかもしれない。でも思い付いてしまったのが運の尽き。どうしても、それを食べてみたくなった。 (高瀬 克子) 見えないゴール 「で、ごはんソーセージって何なのよ?」と疑問をお持ちの方も多いことだろう。実は私も分からない。 「豚の腸を買ってきたようだが、ごはんだけを腸詰めにして食べるつもりか? それってうまいのか?」…いや、おいしくないと思います。
残念ながら、私は味オンチのようなのだ。どうも何を食べても「美味しい」と言いがちなフシがある。 ビールを飲んで「やっぱり発泡酒とは違うよねー」なんて口では言ってみるが、飲み比べをして本当に味の違いが分かるかどうか。……実はあんまり自信がない。 今回は代用品がある食べ物や飲み物を探し集めて全11品。おそるおそる味比べをしてみることにしました。 一人では心細いので私と同じレベルの味覚を持つと思われる中2の弟を勧誘。2人で味覚の限界にチャレンジします! (text by 古賀 及子) 今回のチャレンジ品は まずは高級食材の代用品などをはじめ、色々な「食べ間違えそうな食材」集める。取りそろえるべく決定したメニューはこちら。 いわゆる代用品 ・蟹 カニかま ・キャビア ランプフィッシュの卵、とんぶり ・松茸 椎茸に松茸エッセンスをかけたもの
いきなりですが、想像してみてください。 炊きたての御飯の上には半熟玉子。箸先で黄身をプチッと突つくと中身がトロリと流れ出て、白い米粒はみるみる黄色に覆われていく。そこへ醤油をタラリ…。 たまらん。めまいがする。 ワタクシ、卵の黄身を偏愛しております。そんな黄身を使った手軽なおつまみに「味噌漬け」がありますが、あれって味噌じゃなきゃダメなんでしょうか。あれこれ試してみました。 (高瀬 克子) 何で漬けるべきか さて、黄身の味噌漬けですが、作り方はいたって簡単。 1 黄身を味噌で覆う 2 そのまま冷蔵庫に入れて2~4日 3 黄身が固まり、完成 どうです、この手軽っぷり。そのうえ、酒の肴にも、ご飯の友にも抜群というスグレ物。黄身を愛する者なら、是非作ってみてほしい簡単料理だ。 より丁寧に作るには、味噌を酒やみりんで伸ばしたり、ガーゼで卵黄をガードしたりするらしいが、私はやったことがない。それでも
紀伊国屋書店をうろついて、地図コーナーに行くたびに気になっていたものがある。「てづくり立体地図」 だ。昔 皆さんも、地理の時間に似たような教材を使ったことがあるのではないでしょうか。 等高線どおりに切り抜いて貼っていくだけで、立体的な地図ができあがる興奮。1795円、買おうか買うまいかずっと迷っていた。で、ようやく、何かのはずみで購入したのだった。 せっかくなので、普通に作るだけでなく、何か広げて遊んでみたい。 夏休みの宿題を早めにやっておく気分です。 (乙幡 啓子) この地図は、ニシムラ精密地形模型」さんというところから出ている「だんだん地図」というシリーズのものだ。定価1795円。 「新しい趣味にいかがですか・・・」 と、裏にコピーが書いてある。 「インテリアに」 とも書いてある。それはどうなんだろう、と思いながらも作業を開始する。
「もうカレーに合わない具はない」と思われている風潮はないだろうか。特に“カレー鍋”なるものが出現してからというもの、白菜や小松菜といった和風の食材までもがカレーに取り込まれてしまった感がある。 しかし、待てと言いたい。果たして本当にそうだろうか。カレーと相性の悪い具はもう存在しないのだろうか。 実は去年、ずっとこのことを考え続けてきた。そして年が明けて数日。なにかの啓示を受けたかのように「ハッ」と閃いた食材がある。 そう。くさやだ。 (高瀬 克子) 匂い VS 匂い カレーといえば、その第1の特徴は「匂い」であろう。夕げの時刻に住宅街を歩けば、どこからともなくカレーの匂いが漂ってくる。それほど、スパイスの香りは強烈であり、魅力的だ。 一方のくさや。こちらも魅力的かどうかはさておき、その匂いの強烈なことにかけてはカレーの比ではない。
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