京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火され、爆発炎上した事件で、遺体で見つかった33人の多くは、一酸化炭素(CO)中毒で死亡した可能性が高い。火災でCO中毒が死因となる例は多い。どのような症状なのか、避難時に注意することとは―。 火災では、一酸化炭素(CO)などの有毒ガスで引き起こされる中毒も脅威だ。近畿大病院救命救急センターの木村貴明講師は「火災でCO濃度が高い場合は、数分といったごく短時間で命を落とすこともある」と指摘する。 火災で生じたCOは体内に入ると、血液中で酸素を運ぶ役割のヘモグロビンとくっつく。酸素の約200倍くっつきやすいため、酸素が体内に行き渡らず低酸素症に陥って、意識を失ったり、呼吸が止まったりする。空気中のCO濃度が0・02%程度でも頭痛を起こし、0・1%を超えれば重い症状が出る。 火災の死因、やけどに匹敵 また、COは空気よりもやや…
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