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尿1滴でがん診断、なぜ使われなくなった?:朝日新聞デジタル
前回は血液や尿でがんを診断する「リキッドバイオプシー」はまだ研究段階にあるという話をしました。リ... 前回は血液や尿でがんを診断する「リキッドバイオプシー」はまだ研究段階にあるという話をしました。リキッドバイオプシーと似ている技術ですが、小児がんを少量の尿で診断する方法が広く使用されていたことをご存知でしょうか。 小児がんの一種である「神経芽細胞腫」は、カテコラミンというホルモンを出し、その代謝産物が尿に排泄されます。ホルモンの代謝産物を測定することで神経芽細胞腫を発見できます。日本では1985年に神経芽細胞腫のマススクリーニングが開始されました。原則としてすべての乳児が対象で、一時は受診率が9割を超えていました。日本の成人のがん検診の受診率がよくて5割ぐらいですので、いかに多くの赤ちゃんが検査を受けていたかがわかります。赤ちゃんのおしっこを紙に染み込ませて郵送するという簡便な手法だったのも、受診率が高かった一因でしょう。 しかし、神経芽細胞腫マススクリーニングは2003年に休止され、現在
2018/07/23 リンク