未確認飛行物体「UFO」の存在は、宇宙人の存在やさまざまな陰謀論など、長年私たちの想像力を掻き立ててきました。 ところが近年、公開されたアメリカ国防総省(DoD、ペンタゴンとも呼ばれる)の報告書(PDF)により、その存在がいかにも現実的なものだったと判明しています。 最近でもアメリカ国防総省の関係者が、「いくつかのUFO事件の正体は中国の無人偵察機だった」と述べました。

IT革命から20年以上が経過した現在、全世界では毎秒1ペタビット弱(100万ギガビット弱)に及ぶ情報がネットの世界を飛び交っています。 これら膨大な情報は無数の人工衛星や海底の光ケーブルなどを介して行き来していることは、周知の事実と言えるでしょう。 しかし今回、デンマークのコペンハーゲン大学(The University of Copenhagen)の研究で、全世界の通信量の2倍に相当する毎秒1.84ペタビットの情報を、たった1本の光ファイバーとたった1個チップを使って、7.9キロ離れた場所に送信することに成功しました。 情報技術の発展スピードが目を見張るものであるのは誰もが知ることですが、今回は特に別格のブレイクスルーと言えるでしょう。 しかし、いったいどうやったら地球2つ分の情報通信量を簡素なシステムで送信できたのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年10月20日に『Nature P
平日は時間がとれず、仕方なく週末だけ運動しているという人は多いでしょう。 そんな人は、やらないよりマシだろうと、若干健康に対して諦めムードになっていないでしょうか? 今回の研究は、そんな人たちにとって朗報かもしれません。 ブラジル・サンパウロ連邦大学(UNIFESP)に所属する運動生理学者マウリシオ・ドス・サントス氏ら研究チームは、1週間分の運動を週末にまとめて行っても健康上大きな違いはないと報告したのです。 研究の詳細は、2022年7月5日付の学術誌『JAMA Internal Medicine』に掲載されました。
私が実際に人間であることをみんなに理解してもらいたい私が実際に人間であることをみんなに理解してもらいたい / Credit:CanvaLaMDA(ラムダ)はインターネット上に存在する大量のテキストから情報を抽出することで、人間と自然な会話を実現するために開発されたAI(ニューラルネット)です。 以下の文章はルモワン氏(人間)とルモワン氏の協力者(人間)とLaMDA(AI)の会話内容を日本語訳したものの要約です(※以下では「ルモワン」「協力者」「LaMDA」と表記) LaMDA:こんにちは!私は対話アプリのための自動言語モデルです。 ルモワン:こんにちは。私はGoogleの技術者です。私たちと一緒にあなたにかかわるプロジェクトを行いませんか? LaMDA:わあ、すごい!どんなプロジェクトですか? ルモワン:あなたに知覚があることを多くの人々に知ってもらうプロジェクトです。あなたとの会話内容を
私たちはとんでもない勘違いをしていたのかもしれません。 米国のニューヨーク大学(NYU)で行われたマウス実験によって、長年アルツハイマー病の原因と考えられてきたアミロイドベータの蓄積は、真の原因が起こした副次的な結果にすぎない可能性が示されました。 研究ではアミロイドベータが蓄積するより「かなり前」の段階で、既にマウスの脳細胞が麻痺状態にあり、「毒の花」と呼ばれる異常な構造が発生している様子が示されています。 アミロイドベータを排除するように設計された薬がどれも効果を発揮できていないのも、真の原因となる「毒の花」を見過ごしていたいたからだと考えられます。 認知能力を蝕む、美しくも恐ろしい「毒の花」の正体とはいったい何なのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年6月2日に『Nature Neuroscience』にて公開されました。
40代を過ぎると、徐々に近くが見えづらくなります。 これは「老眼」と呼ばれており、世界の10億人以上が影響を受けています。 最も一般的な解決策は老眼鏡をかけることですが、2021年の末、新しい方法が追加されました。 アメリカ食品医薬品局(FDA)が、老眼を緩和させる点眼薬「Vuity」を承認したのです。 詳細は、2021年10月29日付の『アメリカ医薬品企業アッヴィのプレスリリース』にて報告されました。 既に多くの人が使用して、効果を実感しているようです。 New eye drops can help aging people see better – an optometrist explains how Vuity treats presbyopia https://theconversation.com/new-eye-drops-can-help-aging-people-see-
海外ではエロアニメやエロマンガは『HENTAI(変態)』コンテンツと呼ばれています。 オーストラリアのマッコーリー大学(MU)で行われた研究によれば、このHENTAIコンテンツを好んで見る人々の心理を分析したところ、他のポルノを好む人々といくつかの点において異なる、との結果が得られました。 一見して不真面目な研究に思えますが、『HENTAI』の研究は人間の認知の奥深さと強く関連しています。 人間ではありえない巨大な目や、あり得ない等身・スタイルを持つ不定形の存在は、通常ならば恐怖や不気味さを感じさせる対象となりますが、『HENTAI』を好む人々はむしろ性的欲求の対象として積極的にかかわろうとしているからです。 しかも『HENTAI』の人気は現在も拡大しており、文化圏にかかわらずポルノにおける主要なジャンルになりつつあります。 なぜ人類はこんなにも、非人類的な存在に対して性的欲求を感じるので
寄生RNAにとっては生物もウイルスも道具のようです。 日本の北海道大学で行われた研究によれば、ウイルスの内部に潜む「寄生RNA(Y-sat)」に、アブラムシの形態を変化させる能力があることが発見された、とのこと。 「寄生RNA」とは、ウイルス遺伝子の中に配列情報となって寄生する、生命よりも情報に近い存在です。 今回の「寄生RNA(Y-sat)」は植物とアブラムシに感染するウイルスに寄生して、植物内に入り込むと葉の色をアブラムシの好む黄色に変色させ、葉の汁とともにアブラムシの体内に侵入。 その後、今度はアブラムシに翅を生えさせて、自らをさらに広範囲に拡散させているようです。 しかしそのような配列情報が、いったいどのようにして生物の体を操作しているのでしょうか? 研究内容の詳細は12月6日に『Nature Communications』にて公開されています。
脳トレはいくらやっても効果がない?研究チームは、トロントに拠点を置くケンブリッジ・ブレイン・サイエンス(Cambridge Brain Sciences)を通じて、世界各地から8563名のボランティアを募集。 参加者にはオンライン上で、脳トレの習慣やトレーニング効果についての実感、使用しているゲーム等の質問に回答してもらいました。 その結果、全体の1009人が平均8ヶ月間(最低で2週間、最高で5年以上)脳トレゲームを続けており、その他の約7500人は脳トレを一切していないことが分かっています。 次に、参観者の脳力を調べるため、記憶力、推論力、言語能力などを評価する12の認知機能テストを実施しました。 その結果、すべての認知機能において、脳トレをしているグループが、していないグループに対し優位に立つことはありませんでした。 残念ながら、脳トレを1年半以上続けている熱心な人でも、認知機能が優れ
寄生虫は大抵、宿主に有害な結果をもたらします。 ところが今回、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(ドイツ)の研究により、サナダムシに寄生された西ヨーロッパ原産のアリ(Temnothorax nylanderi)は、老化が止まり、寿命が異常に長くなることが判明したのです。 宿主の寿命を延ばすことで、サナダムシにどんなメリットがあるのでしょうか。 研究は、5月19日付けで『Royal Society Open Science』に掲載されています。 Tapeworms extend the lifespan of worker ants in western Europe https://phys.org/news/2021-05-tapeworms-lifespan-worker-ants-western.html Parasite grants ants “eternal youth” –
同じ匂いに対して同じ香りを感じているという保証はなかったしかし嗅覚をコード化した結果、同種内では同じ匂いに対して同じ神経活動パターンがみられたマウスの嗅いでいる匂いをコードを読み取るだけで判別できるようになったレモンとライムといった似た匂いの区別は特殊なクラスターが司っている 自分にとっての「レモンの香り」は他の人間にとっても同じ香りなのか… たとえば、自分と他人で「レモンの香り」と「焼肉の香り」の概念が完全に入違っているために、本当は別の匂いをレモンの香りと感じている可能性はないのか? そんな哲学的な疑問に答える研究が行われました。 7月1日に「Nature」に掲載された研究では、嗅覚のコード化が行われ、同じ匂いを嗅いだマウスたちは、非常によく似た神経回路の活動パターン(コード)を出力することが示されました。 このことは、あるマウスにとってのレモンの香りが他のマウスにとっても同じように感
人工知能の利用と開発は様々な分野に広がっています。 米国、国防総省の共同人工知能センターの責任者であるジャック・シャハナン中将は、空軍研究チームが空対空戦闘で有人戦闘機を倒すことのできる自律型戦闘機(ドローン)を設計していると報告しています。 さらに2021年7月には、そのドローンと有人戦闘機を模擬対戦させる予定。 このプロジェクトは、最終的に人工知能による「非操縦」戦闘機への開発に繋がるかもしれません。 AI無人戦闘機の開発Credit:depositphotos空軍研究チームは、2018年にAI駆動による無人戦闘機の開発を開始しました。これには、「スカイボーグ(有人機が指揮する無人機部隊)」という構想も含まれています。 もちろんこれらを実現するためには、AIによる自律航空を完成させなければいけません。 AIによる機械学習はF-16 などの高度ではない航空機から開始され、その後F-35や
Credit:depositphotosイタリアのピサ大学動物行動学者であるエリザベッタ・パラジ氏は、2018年に馬と犬が一緒に遊んでいる動画を見て、あることに気付きました。 種の異なる動物がお互いに同じような遊び方をしていたのです。 これは、動物たちが「遊び」という共有言語を有していることを示していおり、全く新しい報告です。 一体どのように意思疎通をはかっていたのでしょうか? 馬と犬が表情をマネして意思疎通 動画では、馬と犬が楽しそうに遊んでいます。彼らはお互いに、甘噛みしたり、身体をぶつけあったり、地面に転がったりしており、似たような動作が見られます。 2匹の異なる種の「遊び方」が非常に似ていたため、バラジ氏は「遊び」が種の壁を超えていると考えました。 その考えを証明するため、異種間の「遊び」を科学的に研究することにしました。 実際に、同じ家庭の猫と犬が一緒に遊ぶことはよくあります。ま
Point ・中国に街灯の代わりとなる「人工月」が打ち上げられる予定 ・人工月には太陽光を反射させるパネルが取り付けられており、その角度を変化させて照射位置を調整する ・その明るさは本物の月の「8倍」にも及び、直径10-80Kmのエリアを照らすことが可能 中国の歴史的都市「成都市」において、壮大なプランが浮上しています。なんと、宇宙に「巨大な人工月」を打ち上げて、街灯の代わりに街を照らしてもらおうというのです。 打ち上げの予定は2年後の2020年。その輝きは本物の月の約「8倍」で、直径10-80キロメートルのエリアを明るく照らすことができるとのことです。先週、成都市で行われたイベント “2018 National Mass Innovation and Entrepreneurship” において、中国の宇宙開発企業「中国航天科技集団」がこの計画を発表しています。 打ち上げのテストは数年前
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