一寿斎芳員画『百種怪談妖物双六(むかしばなしばけものすごろく)』(安政五[1858]年刊) ※国会図書館の画像を利用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション - 百種怪談妖物双六 新年の双六企画で出なかったコマの妖怪をちょこちょこ紹介していくシリーズです♪ ◆幽谷響(やまびこ)◆ 三 あかなめ 四 のぶすま 五 ねこまた 六 ゆき女郎 「山や谷に向かって叫ぶと、同じように自分の声が返ってくるが、これはやまびこという物の仕業に違いない」というやつですね♪ この現象は「こだま」とも言いますね♪ 姿は『百怪図巻』『画図百鬼夜行』に描かれているのと同様です。 「幽谷響」と書いて「やまびこ」と読むのは、『画図百鬼夜行』から取っています。 「幽谷」は奥深い静かな谷のことで、「深山幽谷」[しんざんゆうこく][人が足を踏み入れていないような奥深い山や谷]という四字熟語に使われていますね。 完全な当