なぜか唐突に、「たまにはラノベっぽいラノベでも読んでみるか」という波がやってきました。で、何冊か読みあさってみました。そしたら以前よりさらに苦手の度合いがひどくなっていて、自分の嗜好がこういうものから完全にかけはなれつつあることを痛感するはめになって意気消沈しちゃったという話。 「少年テングサのしょっぱい呪文」 牧野修 典型的ジュヴナイルにグロコメディ風の味つけ。でも変態っぽさが全然ない。物足りない。牧野修なのに。ティーンズ向けだからって手加減しないで傀儡后や楽園の知恵やMOUSEみたいなギタギタの変態SFをやっちゃえばいいのに。というのは無責任な読み手の的はずれな要求であって、ラノベを読んで変態度が足りないと不平をいうのは、たぶん八百屋の軒先で魚が売ってないとごねるようなものなんでしょう。 「ANGEL+DIVE〈1〉STARFAKE」 十文字青 ハーレム、魔法、超能力、中二病の黄金方程