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ブックマーク / hiroyukikojima.hatenablog.com (25)

  • なぜ複数の天才が同期に生まれるのか - hiroyukikojima’s blog

    森内俊之名人・竜王に、新著『覆す力』小学館新書をご献いただいたので、さっそく読んだ。すごく面白いだったので、皆さんにもお勧めしたい。 覆す力 (小学館新書) 作者: 森内俊之出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/02/03メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見るこのは、森内二冠が一般書として刊行した初めてのである。将棋の専門書は既に何冊か刊行されているが、棋譜なしに文章だけでを作ったのは初めて、ということだ。 書には、森内二冠のこれまでの勝負に対する記憶と感想、そして、ライバルたちに対する想い、はたまた、将棋というゲームに対して抱いている哲学などを赤裸々に告白している。最もページをさいているのは、終生のライバルである羽生善治三冠への複雑な感情だ。ぼくは、羽生三冠の書いた書籍も何冊か読み、それらのに綴られている羽生三冠の将棋哲学を十分に堪能したが、羽生三

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  • 村上春樹の新作、やくしまるえつこの新作、ジュリエット・シムズの新作のことなど。 - hiroyukikojima’s blog

    ゴールデン・ウィークは、6月に出す予定の新著の原稿を書いていて終わってしまった。 一冊はブルーバックス、もう一冊は黒川信重先生との共著でリーマン予想関係の対談である。これらについては、もう少し刊行が近づいてから宣伝をしようと思う。 ゴールデンウィークに楽しんだたった一つの娯楽は、村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んだことだ。ほんとに唯一の楽しみ、唯一の息抜きといっていいものだった。 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/04/12メディア: ハードカバー クリック: 3,074回この商品を含むブログ (334件) を見るさて、この新作は良い作品だろうか。 実は、ぼくには「良いか悪いか」を評価できない。ぼくにとっての村上春樹作品は、音楽と同じで、「好きか、好きじゃないか」としか評価できないからだ

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    molvisp 2013/05/13
  • 統計力学が初めてわかった! - hiroyukikojima’s blog

    前回の楽しい統計物理 - hiroyukikojimaの日記に書いた、ぼくがモニターをした統計物理のが刊行されたので、満を持して紹介することにしよう。それは、加藤岳生『ゼロから学ぶ 統計力学』講談社というだ。 ゼロから学ぶ統計力学 (KS自然科学書ピ-ス) 作者: 加藤岳生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/03/16メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るこのは、いろいろな点で画期的だと思う。何より、とても良くわかるし、その上、読んでて面白い。とりあえず、章タイトルだけを紹介すると、 第1章 統計力学って何だ? 第2章 温度を定義しよう。 第3章 正準統計でお手軽計算。 第4章 自由エネルギーを使いこなそう。 第5章 グランドカノニカルでグランドフィナーレ というあんばいだ。 大学生で統計物理を勉強したときも、また、卒業後に数学ライターとし

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    molvisp 2013/03/27
  • 新著『数学入門』が出ました! - hiroyukikojima’s blog

    今日あたり、新著『数学入門』ちくま新書が書店に並んだだろうし、アマゾンにも入荷されたようなので、そろそろ宣伝しようと思っていたら・・・ 数学入門 (ちくま新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/07/01メディア: 新書購入: 29人 クリック: 1,020回この商品を含むブログ (24件) を見るな、な、なんと! 小飼弾さんが、すでにレビューをアップしてくださっていた。まこと、ありがたいことである。 404 Blog Not Found:残り物には勝因がある - 新旧対決 - 数学入門/いかにして問題をとくかだ。まず、小飼さんの一番強烈なカウンターパンチを引用しよう。 それでも、旧書との「勝負」は、負けと判定せざるをえない。 それなりの年齢の数学通なら、すぐにわかると思うが、タイトル『数学入門』は、遠山啓先生の名著『数学入門』岩波新書にあやかったものである

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    molvisp 2012/07/10
  • ゲーデル記念日 - hiroyukikojima’s blog

    「完全にわかった」とぼくの頭が言ったから七月三日はゲーデル記念日。 あえて、というか、恥ずかしいから、何のパロディかはいわない。とにかく、今日はすごく嬉しい日になった。ゲーデルの不完全性定理の証明が、第1不完全性も第2不完全性も、どちらもかなり完全に近くわかってしまったからだ。こんなことをいうと、「お前はゲーデルの不完全性定理について、著作の中に書いてるくせに、ほんとはわかってなかったのかい」とツッコマレそうだけど、いや、おっしゃる通りなのだ。でも詐欺だとか思わないでほしい。 数学の理解には、何段階かあると思う。 「数学マニアと会話できる程度の理解」<「啓蒙書にうんちくとして書ける程度の理解」<「講義できる程度の理解」<「論文を書ける程度の理解」 みたいな感じなんじゃないかな。ぼくのこれまでの理解といえば、下から二番目程度だった。もちろん、だから啓蒙書に書いたりしたわけだ。(たとえば、拙著

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    molvisp 2011/08/17
  • 数学的思考の技術 - hiroyukikojima’s blog

    たぶん、新著『数学的思考の技術』ベスト新書が、各書店に並んだと思うので、新著の自己推薦をば。 数学的思考の技術 (ベスト新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2011/02/08メディア: 新書購入: 45人 クリック: 1,031回この商品を含むブログ (47件) を見る 実は、昨日、新宿紀伊国屋に行って、並んでるかな、と見てみたら、すでにあった。しかも、希崎ジェシカさんのベスト新書の隣に並んでいた・・・希崎さんの映像作品は、何かを(どれとは言わない、笑い)鑑賞させていただき、楽しませていただいたことがあるはず。なんて光栄なんだ・・・などと、思わず、希崎さんのをレジに持って行ってしまいそうな自分を押しとどめ、自著の勇姿をたっぷりと眺めた。至福のときであった。 あとは、小飼弾さんが、レビューを書いてくれるかどうかだな。 などと案じていたら、なんとなんと、今観

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    molvisp 2011/02/17
  • 新著刊行まであと少し - hiroyukikojima’s blog

    またまた、だいぶブログを放置してしまったが、その間は、新著のゲラの校正で大変だったのだ。 そのゲラも終わり、もう印刷に回って、刊行されることは99.99パーセント確実になったので、タイトルを発表することにする。二転三転、紆余曲折の末、次のものに決まった。 『数学的思考の技術〜不確実な世界を見通すヒント』 刊行は、KKベストセラーズ、ベスト新書の一冊として、2月9日頃に店頭に並ぶことになっている。 このは要するに「数学的思考」を読者にお勧めするものだ。ここで、「数学的思考」とは「数学」と似て非なるもの、というのが大事なのだ。実際、書には数式は全くといっていいほど現れない。「数学的思考」とは、「数学っぽく、ものを見て、数学っぽく、ものを考える」ということを意味することばなのだ。ぼくが書いた今までの数学関係ので、ここまで数式がないものは初めてだと思う。 で、「数学っぽく」ナニについて語って

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    molvisp 2011/01/31
  • 読者に優しい数学書を書く技術 - hiroyukikojima’s blog

    ここ数日、堀川 穎二『複素関数論の要諦』日評論社を読みふけっている。そして、めちゃくちゃ感動している。数学書でこんなに興奮するのは久々のことだ。 複素関数論の要諦 作者: 堀川穎二出版社/メーカー: 日評論社発売日: 2003/03メディア: 単行購入: 34人 クリック: 1,278回この商品を含むブログ (2件) を見るこのを取り寄せたのは、複素積分を新書で解説する、という無謀な計画をぼくが抱いているからだ。その準備となる原稿を書いているのだけど、複素積分に関するコーシーの定理の証明方針に迷っていて、それでいろいろな複素関数論のをひもといてるってわけ。 書は、堀川先生が東大数学科進学の決まった2年生に行った講義を忠実に収録している。その忠実さったらすごくて、演習問題も、期末テストも、それについてのコメントも、成績の分布も、成績評価基準も、追試の点数と人数も、学生から採った

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    molvisp 2010/12/14
  • 「内容」と「形式」 - hiroyukikojima’s blog

    パラモアがグラミーの映画音楽部門を逃したのは残念だった。Decodeはとてもいい曲だったんだけどな。嬉しいのは、新曲のプロモが最近公開された(“The Only Exception”ミュージックビデオ | PARAMOREオフィシャルブログ「PARAMORE official blog in Japan」Powered by Ameba)こと。これがまったまた、意味深な、良い映像作品に仕上がってて感激してしまった。ヘイリーちゃん七変化という感じですばらしい。 とかいって、今日書こうと思うのは、ぜんぜん別の話。はい、懲りもせず、ゲーデルです、ゲーデル。最近、実は次のをほぼ読破したのだ。 数学基礎論入門 (基礎数学シリーズ) 作者: 前原昭二出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 2006/04/01メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 278回この商品を含むブログ (

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    molvisp 2010/03/01
  • 女子系数学書の誕生〜「式で書けること」と「計算できること」は違う - hiroyukikojima’s blog

    昨日(12月20日)の日経の朝刊に、ぼくの書いたマーシャ・ガッセン『完全なる証明』文芸春秋社の書評が掲載されたのだけど、読んでいただけただろうか。ぼくの新聞書評デビューとあいなった。これは、ポアンカレ予想のペレルマンによる解決にまつわるルポルタージュなんだけど、我ながら良く書けたと思う。アマゾンの在庫がいっぺんになくなったのは爽快だった。しかし、そんなに人のを売ってどうするね。とほほ。 この頃、書評の才能があるかも、などとほのかにうぬぼれることもあるけど、アフィリエイトとやらはやってないのだ。どうやれば申し込めるかわからない、というのが大きな理由だけど、笑い、それよりも書評で金を稼げるようになると、詰まらないまで躍起になって薦めそうで、自分のせこさが露出するようで嫌なのだ。ここでは、(自分のの宣伝以外には)邪心なしに、ほんとに気に入っただけを紹介したいと思ってる。楽しみのために書い

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    molvisp 2009/12/24
  • 数学は言葉 - hiroyukikojima’s blog

    一般の人が、数学を読んで理解しようとするとき、二つの障壁を乗り越えねばならない。一つは、語られている概念が抽象的であること、そしてもう一つは、それを語っている「言葉」が数式というこれまた「読みにくい言語」だ、ということだ。書き手が後者を突破する道は二者択一である。第一の道は、数式を使わず、極力日常の言語で表現すること。第二の道は、あえて「数式言語の読み方をレクチャーする」ことである。でも、第二の道を選択する書き手はほぼ皆無である。なぜなら、相当しんどい作業になる上、それだけの努力がの売り上げに貢献するとは考えられないからだ。かくいうぼくも、第二の道を試みたことは一回しかない。それは『文系のための数学教室』講談社現代新書で、「ルベーグ積分」を題材に、積分記号の読解の作法を伝授した部分だ。そこでのメッセージは、「数式には独特の読解の仕方がある。記号を記号のまま受け入れようとせずに、自分の

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    molvisp 2009/11/22
  • 『使える!経済学の考え方』が出ましたよ - hiroyukikojima’s blog

    いよいよ、ぼくの新著『使える!経済学の考え方〜みんなをより幸せにするための理論』ちくま新書、が書店に並びはじめた。アマゾンにも入荷されたようだ。待ちに待ったこのときがきた。なぜなら、やっと経済学と銘打つで、自分で納得いくを出すことができたからだ。8月に出た『無限を読みとく数学入門〜世界と「私」をつなぐ数の物語』角川ソフィア文庫(デビュー作の復刊)が、ぼくの数学の最高傑作なら、このちくま新書が、今のところぼくの経済学の最高傑作になると思う。 使える!経済学の考え方―みんなをより幸せにするための論理 (ちくま新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/10/01メディア: 新書購入: 78人 クリック: 1,969回この商品を含むブログ (40件) を見るまずは、目次をみてください。 序章 幸福や平等や自由をどう考えたらいいか 第1章 幸福をどう考えるかー

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    molvisp 2009/10/08
  • 『キュートな数学名作問題集』出ました! - hiroyukikojima’s blog

    ぼくの新著『キュートな数学名作問題集』ちくまプリマー新書が、今日あたりからぼちぼち書店に並び始めるはずである。アマゾンにはもう入荷されたようだ。 キュートな数学名作問題集 (ちくまプリマー新書) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/08/01メディア: 新書購入: 38人 クリック: 618回この商品を含むブログ (24件) を見る昨日、入荷されたんだけど、その日に在庫切れになってて、何かの不具合かな、と思ってて、念のため検索をかけたらなんとなく原因がわかった。たぶん、これだ! 404 Blog Not Found:問題、解くだけじゃつまらない - 書評 - キュートな数学名作問題集 小飼さん、あなおそろしや。というか、めっちゃありがたや。まあ、単なる不具合かもしらんが。で、小飼さんの拙著評には、こうある。 これは素晴らしい。 と同時に惜しい。 何が惜しいかとい

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    molvisp 2009/08/10
  • 数学者が数学を「語る」ことの良さ - hiroyukikojima’s blog

    数学者・黒川信重さんと、ぼくとの共著、『リーマン予想は解決するのか?』青土社、がそろそろ書店に並び始めてる頃だと思う。これは、フェルマー予想が解決し、ポアンカレ予想が解決してしまった今、最も解決が待望され、しかも、解決にかなり肉薄している予想だ。この予想について、「そもそもリーマン予想とは何か」、「どんな意義を持っているのか」、「攻略のための最強兵器、F1スキームとは何か」、「今、何合目まで来ているのか」、を縦横無尽に解説した、ものすごくホットななのである。 リーマン予想は解決するのか? ―絶対数学の戦略― 作者: 黒川信重,小島寛之出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/06/01メディア: 単行購入: 31人 クリック: 614回この商品を含むブログ (26件) を見るこのの特徴は、数学書としては異色の形式をしている、ということだ。最初の章に、黒川さんとぼくとの対談が二

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    molvisp 2009/06/10
  • 0.999・・・は1と等しいか - hiroyukikojima’s blog

    刊行からだいぶたってしまったが、吉永良正さんの『アキレスとカメ』講談社というたいへん楽しいを紹介しよう。 吉永さんは、ぼくが東京出版の受験雑誌『大学への数学』や『高校への数学』に連載し出した頃、同じように連載を持った人だが、サイエンスライターとしては大先輩であり、すばらしいをたくさん書き、また翻訳もしている。現在は、大東文化大学の先生をされているので、ライターから大学教員になった、という経歴も似ており、勝手に親近感を抱いている。何度か対談をさせていただき、いっしょにお酒を飲んだこともあるので、知人と言ってもいいと思う。ライターとして気骨を持ったかたで、物書きとして生きていく上での心構えなどを教えていただいた。 アキレスとカメ 作者: 吉永良正,大高郁子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/02メディア: 単行購入: 19人 クリック: 395回この商品を含むブログ (1

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    molvisp 2009/03/29
  • 踏み倒しの合理性 - hiroyukikojima’s blog

    小室哲哉の逮捕には驚いた。90年代、音楽の重心が洋楽からJpopに移動していくなか、それに乗り遅れたぼくらは焦りと疑心暗鬼の中にいた。みんながあだ花を追っているのか、自分たちがゾンビにしがみついているのか、ぼくらには自己判断ができない状態だった。 結局、マーケットはJpopに席巻され、ぼくも今ではほぼ邦楽しか聞かない音楽消費生活になってしまった。そんな来るべき時代への移り変わりの中で、小室の存在は最も気になるものだった。この人物を天才ミュージシャンと認めるべきなのか、単なるセールスマンとして無視すべきなのか。とりわけ、イギリス系のプログレ音楽やハードロックで育ってきたぼくらは当惑の日々だった。昨日、つれあいが「この人の真価について、当時、いろいろ語り合ったよね」と言ったので、「そうだったっけ」とふいに当時の意識が懐かしさとともに蘇ったのだった。 その上で、ぼくとつれあいが話したのは、「小室

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    molvisp 2008/11/16
  • 世界を読みとく数学入門 - hiroyukikojima’s blog

    明日あたりから、ぼちぼち、ぼくの新著が並び始めるので、ここで告知しておこう。 タイトルは、『世界を読みとく数学入門〜日常に隠された「数」をめぐる冒険』角川ソフィア文庫。 世界を読みとく数学入門 日常に隠された「数」をめぐる冒険 (角川ソフィア文庫) 作者: 小島寛之出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2008/10/25メディア: 文庫購入: 54人 クリック: 448回この商品を含むブログ (23件) を見るこれは、2003年に刊行された『数学の遺伝子』日実業出版の文庫化で、ぼくにとっては、単著の初の文庫である。(監修ならすでに文庫がある)。 文庫化といっても、相当に筆を入れてあるので、かなり違う読後感を与えることと思う。「そうやって騙して、元を読んだ人間にも買わそうとしてるな」とかんぐってると思うが、そりゃ、まあそうで、下心みえみえなんだけど、でもそういわず、ちょっと聞いて

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    molvisp 2008/10/28
  • 背理法を使うとき忘れてはならないこと - hiroyukikojima’s blog

    週刊東洋経済の9月1日号に載る(はずの)原稿を書き終えた。 その中に、キドランドとプレスコットがノーベル賞を受賞することとなった「動学的不整合性理論」の解説を書いた。(この理論については、週刊東洋経済9月1日発売号をちゃんと買って読んでくださいな)。そこで実は、筆がすべって、よせばいいのに、ちょっと「リフレ派」批判的なニュアンスを書いてしまった。打ち合わせをしているとき、編集者がどうしても書かせたいらしく、何度も焚きつけるので、ついついその尻馬に乗ってしまった、というのが正直なところだ。 「リフレ政策」というのは、不況のときに、中央銀行が「ある目標のパーセントのインフレになるまでは断固貨幣供給を続ける」とコミットして、人々に「インフレになるならモノを買わなきゃ」と決意させて、消費を刺激し、景気回復をはかる政策のことで、「インフレターゲット論」とも呼ばれる。(もちろん、高すぎるインフレ率を下

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    molvisp 2008/08/22
  • 統計学の面白さはどこにあるか - hiroyukikojimaの日記

    先日、とあるパーティで、統計学者の松原望先生と会った。 松原望先生は、早期からベイズ統計学の重要性を世にアピールしてきた先駆者である。ぼくは、経済学部の大学院在学時に、選択科目ではあったが、松原望先生の「ベイズ統計学」という講義を受け、そこでベイズ理論の指南をしていただいた。ぼくは『確率的発想法』NHKブックスや『使える!確率的思考』ちくま新書の中で、ベイズ理論を紹介していて、それが多くの読者にウケて、この二冊はセールス的にも良い実績を出しているのだけど、正直言ってここに書いてあることの多くは、松原望先生の講義の受け売りである。そういう意味では、下品ないいかたになるが、大学院の数ある講義の中で最も「金に換えることのできた」講義が先生の講義だった、ということになる。 そのときは、放送大学の教材であった『統計的決定』というを教科書に使った。これがめちゃくちゃいいで、今でもベイズ統計学に関し

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    molvisp 2008/07/24
  • ゲーム理論の重力場 - hiroyukikojima’s blog

    先日、東大経済学者でゲーム理論家・松井彰彦さんと対談してきた。青土社の雑誌「現代思想」の8月に出る号がゲーム理論特集で、その中の企画の一つのためのものである。ぼくとしては、「聴き手」のつもりだったが、松井さんが「対談」というので、一応、ここでは「対談」にしておこう。 実は、経済学の大学院に在籍していたとき、松井さんの私的な勉強会に参加させていただいた経緯があるので、ぼくにとって松井さんは師匠の一人であるが、年下なこともあるし、今は一応同業者なので、さん付けで呼ぶことにする。そのときの勉強会、というのは、またマニアックなもので、「記号論理」をベースとした意思決定理論についてだった。今ではゲーム理論の分野で大活躍している清水さんや関口さんなどが参加している非常にレベルの高い勉強会で、ぼくはここから少なからぬ影響を受けたのだった。 ところでぼく自身は、というと、大学院在学時には、ゲーム理論から

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    molvisp 2008/07/14