普遍的な1キログラムの定義を確立するため、シリコンを材料とした限りなく完全に近い球体が作られました(NewScientist.com、製造過程動画、本家記事)。 現在1キログラムは1870年代に作られた直径・高さが共に39mmの合金の円柱(国際キログラム原器)の質量によって定義されています。このように実際の物質によって定義されているのはキログラムのみで、普遍的な定義確立のために今までも様々な方法が提案されてきました。今回の試みはシリコン原子の数で1キログラムを定義としようというものです。 この球体を作るために、まず旧ソビエトで核兵器製造のために使用されていた遠心分離機で原材料が精製され、その後ドイツの法定計量の国立研究機関であるPTBにて結晶化され(この結晶化は7回目の試みで成功)、2つの塊に分けられてオーストラリア精密光学研究所(Australian Center for Precisi