最高裁判所は今月20日、P2P通信ソフト「Winny」開発者・金子勇さん(41)への上告を棄却し、無罪確定を言い渡した(決定全文)。京都府警が金子氏の元に捜査が入ったのは2003年。実に8年越しの“戦い”に、これでようやく終止符が打たれたことになる。 現在、金子氏は株式会社Skeedの社外取締役(工学博士)として働いているが、訴訟中は“容疑者”と呼ばれつづけた。これから弁護側は金子氏への刑事補償を求め、ふたたび国を相手どって戦いはじめることになる。 プログラム開発者に対する直接捜査をともなった刑事訴訟は類例がない。今回の判決は日本の立法機関(政府)に何を示すものなのか、そして今回の事件は日本の何を変えたのか。司法記者クラブ取材後の金子氏と、担当弁護士の壇 俊光氏に話を聞いた。 開発者が“可能性”だけで有罪はありえない ―― 今回の判決について教えてください。「最高裁が明確な条件を提示した」
P2Pファイル交換ソフト「Winny」を開発・公開したことで著作権法違反幇助(ほうじょ)罪に問われた金子勇被告の上告審で、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)は、無罪とした二審・大阪高裁判決を支持し、検察側の上告を棄却する決定をした。金子被告の無罪が確定する。決定は19日付け。 2009年10月の二審・大阪高裁判決では、Winnyの主要な用途は著作権侵害だとは言えず、同ソフトを公開した際、違法公開に使わないよう被告は注意喚起をしていたなどとして、有罪とした一審・京都地裁判決を破棄して無罪判決を言い渡した。 関連記事 Winny開発者、逆転無罪 二審・大阪高裁 「Winny」を開発・公開して著作権法違反の幇助罪に問われた開発者の控訴審判決で、大阪高裁は罰金刑とした一審判決を破棄、無罪を言い渡した。
BitTorrent からのダウンロード履歴をトラックする youhavedownloaded.com というサイトが最近立ち上げられたのをご存知だろうか? TorrentFreak はこのサービスを利用して、BitTorrent の利用を追跡したところ、Sony Pictures Entertainment、Fox Entertainment、そして NBC Universal といった大手エンタテイメント企業の IP アドレスからのダウンロードが確認されたそうだ (TorrentFreak の記事、本家 /. 記事より) 。 公開されている履歴をみると Fox では今年のヒット映画「Super 8」が、NBC Universal では日本では今秋公開されたばかりの「Cowboys and Aliens」、Sony Pictures では米国で夏公開された「Conan the Barba
CENT Japanの記事によると、Winnyに再評価の動きがあるそうだ。ネットエージェントの調査によると、Winnyの利用者数は2007年から緩やかに減少していたが、今年のお盆期間に調査したところ、前年同時期比32%増、ゴールデンウィークと比べて36%増加したそうだ。 これは、今年7月にShareの利用者数が減少し始めるのと同時だったそうで、「Winnyの匿名性、機能性が再評価されているのではないか」とのこと。 いっぽうコメント#1628764にもあるとおり、セキュリティ研究者の高木浩光氏がこの件について『「Winny利用者が再び増加に転じた」は誤り』と考察している。高木氏によると、WinnyネットワークでランダムなIPアドレスを持つ偽キーが散布される現象が起こっており、これによりWinnyユーザーが増加しているように見えるとのことだ。
「私はWinny使ったことありません!」就職活動にも使える、検査証を発行するツールが登場:Enterprise:RBB TODAY (ブロードバンド情報サイト) 2009/06/02 P2Pファイル共有ソフト検査証発行 支援ツール:NetAgent Co., Ltd. 企業活動において情報漏えいは大きな問題となっており、人事採用においても、Winnyなど依存性の強い「P2Pファイル共有ソフト」(Winny・Share・Perfect Dark・LimeWire・Cabos・BitComet)を使っている人間は、情報漏えいリスクだと考える企業も増えている。 ☆ P2Pファイル共有ソフトウェアの使用履歴チェック 種類:Winny・Share・Perfect Dark・LimeWire・Cabos・BitComet(BitTorrent) WinnyとShareは、使用そのものが限りなくグレーで
セキュリティ研究家の高木浩光氏が自身のブログで、Winnyを使用中のIPアドレスからのアクセスに対してだけ「公共広告」を配信している。高木氏は独自にWinnyノードの調査を行っており、その調査技術を生かした実験のようだ。 高木氏によると「この日記の閲覧者のつこうてる率(注:Winny使用率)は、平常時で1%弱、特別に関心を呼んでいるケースで2%弱くらい」とのこと。 高木氏の掲載しているスクリーンショットを見るとWinnyの使用を戒める内容のようだが、ちょっと気になるので、まさかの誤判定で見えちゃった人は内容を教えて欲しい。 高木氏は今回の“広告”を「ターゲット公共広告『AC4ny』」と命名している。また、「これを発展させれば、流出ファイル収集家や、ウイルス入りファイル頒布者、児童ポルノ収集家などに向けて、それぞれにそれ相応のメッセージを出すこともできる。ただ、そこまでやってよいのかどうかだ
吉澤です。このサイトではIPv6やP2Pなどの通信技術から、SNSやナレッジマネジメントなどの理論まで、広い意味での「ネットワーク」に関する話題を扱っていたのですが、はてなブログに引っ越しました。 最新の記事は http://muziyoshiz.hatenablog.com/ でご覧ください。 RSSフィードは http://muziyoshiz.hatenablog.com/feed に手動で変更するか、 Feedly or Live Dwango Reader を使っている方は以下のボタンで変更ください。 ■[P2P]Winny裁判報告会に行ってきました LSE - NPO法人ソフトウェア技術者連盟 - Winny裁判報告会開催のご案内(2009年1月) http://lse.or.jp/?winny_report090104 今年の1月19日から大阪高裁での控訴審が始まるのを受けて
「主役は交代しつつある。ISPにとって頭痛の種は、もはやP2Pではなく、インタラクティブな動画サービスではないか」。こう主張してインターネットのトラフィック増加パターンの変化に警鐘を鳴らすのは東京大学大学院情報理工学系研究科 教授でWIDEプロジェクトのボードメンバーでもある江崎浩氏だ。9月22日に開かれたNPO法人ブロードバンド・アソシエーションのシンポジウム「インターネットのP2Pに関連する技術・社会的諸問題を考える」で講演を行った。 江崎氏によれば、日本のインターネットトラフィックには2004年以降、顕著な変化が見られる。2004年に上り、下りでほぼ対称だったトラフィックは、この年を境にダウンロードの伸びがアップロードを引き離していく。 江崎氏らは毎年2回、ビッグローブをはじめとする大手ISPなどからトラフィック状況のデータを受け取り、解析している。その結果によれば、現在インターネッ
先週開催されたOttawa Linux Symposium 2008の総括記事(OTP)で、kernel.orgのミラー管理者、John Hawley氏の講演が紹介されています(記事の4ページ目)。Hawley氏によると、ユーザーはBitTorrentで負荷が分散されていると思い込んでいるものの、トラッカーとなるミラーサーバへの負荷が大きいため、実際は負荷分散になっていないそうです。Hawley氏が例として挙げたのはFedora 8リリース後1週間のデータで、kernel.orgのミラーだけをソースとしたBitTorrent経由のダウンロード数が、あらゆるソースを利用したBitTorrent経由のダウンロード数とほぼ同じくらい存在し、Fedora 8全ダウンロードデータの約25%はkernel.orgミラーをソースとするものだったそうです。しかも、BitTorrentを使うとサーバはチャン
Skype、中国でのIM検閲を認める eWEEK @ITmedia http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/20/news080.html ここで認めたのはメッセンジャーのテキストについてですが、中国で音声の検閲を許していないと考える方がおめでたすぎます。 中国では検閲できないサービスは認められていないと考えるのが常識。というか、政府の姿勢をみてれば、検閲なしのコミュニケーション道具は何であれ、許可されるサービスとしてはありえない。 「わが社の通信は政府によって検閲されていない」という主張をし顧客を獲得しようとした例もありますが、いつの間にか撤回してるか、会社が消滅しています。 skypeのバックドアは中国での公式サービス開始時には存在し、そして今も存在するとみなすべきです(断言!)。 中国発・受信の通話だけが特殊な音声圧縮+暗号化ではなく、
無料インターネット電話ソフトのSkypeに、通話を盗聴できるバックドア機能が組み込まれているのではないかとの憶測が浮上している。Skypeも明確な否定はしていないという。英セキュリティ企業のheise Securityが7月24日付で伝えた。 heiseによると、発端はオーストリアの内務相の発言だった。同国のISPと当局の間で6月25日、IPベースサービスの合法的な傍受に関する会議が開かれたが、この席上、内務相が「われわれがSkypeの会話を傍受することに何も問題はない」とする趣旨の発言を行ったという。 heiseはSkypeに対し、バックドアは本当に存在するのか、特定の顧客にシステムへのアクセスを許しているのか、またはデータストリーム暗号解除用の鍵が存在するのかを問い合わせた。しかし、広報の返答は「マスコミの憶測にはコメントしない。現時点で話すことはない」というものだった。 Skypeに
「Interop Tokyo 2008」で11日、「P2P技術の復権か」と題したコンファレンスが開催された。「P2Pネットワーク実験協議会」の実証実験ワーキンググループ副主査を務めるNTTコミュニケーションズ(NTT Com)の山下達也氏が、P2P配信システムの有効性を確認するために行なった実証実験の結果を紹介した。調査結果からは、P2P配信システムに改善の余地があることが浮かび上がった。 P2P配信システムは、従来のコンテンツ配信ネットワーク(CDN)に比べてサーバーへのトラフィックが下がるため、配信側はコストの削減につながる。しかし山下氏は、「『トラフィック保存の法則』があるとすれば、サーバーで減ったトラフィックがどこかに押しつけられている可能性がある」と指摘。そこで、P2P配信システムのピア同士がネットワーク上でどのようにつながっているかを明らかにするための実証実験を行なったという。
「RieN」は、「Skype」のP2Pネットワークを利用してコンタクトリストに登録された複数ユーザーとファイル共有ができるソフト。Windows XPに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaでも動作確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。 「Skype」は複数のユーザーへ一括でファイルを送信する機能を備えているが、ユーザーおよびファイルごとに送信ダイアログが開く仕様のため、多人数にファイルを送る場合や多数のファイルを送る際には煩わしい。また、ネットワーク越しに共同作業をする場合は、ファイルを更新するたびにファイルを送信しなければならず面倒だ。 「RieN」を使うと、特定のフォルダ内にコピーまたはショートカットを作成したファイルや本ソフトのウィンドウ上にドラッグ&ドロップしたファイルを、あらかじめ指定した「Skype」ユーザーと共有することができる。 共有し
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、京都府警ハイテク犯罪対策室などは5月9日、P2Pファイル共有ソフト「Share」を使ってテレビアニメを無断でアップロードし、送信できる状態にしていたとして、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで、会社員や大学生計3人を逮捕した。 Shareによる著作権侵害でユーザーが逮捕されたのは初めて。 逮捕されたのは、神奈川県川崎市の会社員の男(34)、東京都日野市の会社員の男(41)、広島県東広島市の大学生の男(21)。 調べでは、3人は4月上旬から中旬にかけ、テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第2話『日本 独立 計画』」「機動戦士ガンダムOO 第25話『刹那』」を、Shareを通じて権利者に無断でアップロードし、不特定多数のユーザーに対して送信できる状態にし、著作権を侵害した疑い。 3人はそれぞれ、大量にテレビアニメをアップ
米Verizonは3月14日、大容量ファイルをより高速に送信できる新しいP2Pファイル転送システムの研究結果を発表した。 この研究は、同社が米エール大学やコンテンツ共有企業などと共同で行っているもの。従来のP2P技術では、ユーザーがあるファイルのダウンロードをリクエストした際、ネットワーク上のどのファイルをダウンロードするかは、物理的な位置などを考慮せずにランダムに選ばれる。これに対し、エール大学とPando Networksが開発した新ソフトと、Verizonのネットワークを使った新システムでは、最も低コストで、高速に配信できるデータソースを選択する。 今回のテストでは、ダウンロード速度を平均で約60%改善できるほか、Verizonの光ファイバー通信サービスFiOSのユーザーに対しては、最大6倍のダウンロード速度を提供できるとの結果が出たという。また、将来的には、P2Pネットワーキング配
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