「猿の惑星:新世紀(ライジング)」80点(100点満点中) 監督:マット・リーヴス 出演:アンディ・サーキス ジェイソン・クラーク 戦争の発生原理を描く アメリカはシリア領内のイスラム国を空爆、ローマ法王は現状を第三次世界大戦だと懸念、マレーシア機は落とされ、尖閣諸島には中国の不審船がうろついている。いまや世界中が戦争の当事者となる時代に突入している。そんな中、公開される「猿の惑星:新世紀(ライジング)」は、その公開タイミングも含め、映画の神様の祝福を受けたと思わせる抜群の出来映えである。 前作のラストから10年、ウィルスによって人間はほぼ死滅し、猿たちは驚異的な進化を遂げていた。わずかに残った仲間たちとサンフランシスコで暮らす人間たちは、山で猿のリーダーであるシーザー(アンディ・サーキス)と出会う。一触即発の中、人間たちがシーザーに求めたものとは……。 旧・猿の惑星はなんといってもショッ