母国語のほかに外国語を学ばないといけない国の人間はなんだか損だなあと思うことがある。仕事でも観光でも、アメリカ人やイギリス人は母国語のままで世界中で活動できることが多い。一方、日本人など非英語国民は英語を知らないと不利になることが多い。 そのハンデを埋めるために、日本人が授業や宿題や受験や英語検定や留学にかける時間と費用は、天文学的な数字になる(それは大げさ)。こちらが生涯で英語学習に費やす何万時間と何百万円(?)を、アメリカ人はほかのことに自由に使えるのかと思うと、ちょっと悔しい。 だが、非英語国民にも得なことはある。英語のような異質な言語を学べば、異質の文化を知ることにつながり、視野が広がり、人間として成長できる。英語圏の人にはそのチャンスは少ない。ああ、かわいそうなアメリカ人、イギリス人、オーストラリア人その他もろもろの人々よ。 そのかわいそうな英語圏では、外国語を学ぶ必要がほとんど