明けましておめでとうございます。そのおめでたい新年早々の「極言暴論」のタイトルが、こんな不愉快なタイトルで申し訳ない。だが、皆さんが不愉快に思うのも、私が申し訳なく思うのも、日本企業、そして日本社会の一員だからだ。さらに言えば、日本企業の基幹系システムが世界に類を見ないほど愚劣極まりないのも、このメンタリティーゆえのことだ。 今さら言うまでもないが、会計システムなどの基幹系システムは、業務の効率化の手段だ。最近では、経営者が事業の現状や問題点を即座に把握できるようにするといった「経営の見える化」の役割もあるが、あくまでもそれは十分条件。基幹系システムにとって絶対の必要条件は効率化である。そして効率化を身も蓋も無く言い換えれば、人減らしに尽きる。 「いや、必ずしも『効率化=人減らし』ではないだろう」と異議を唱える人もいるだろう。確かにその通り。だが考えてもみてほしい。企業によって多少の差異は
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