芥川賞に藤野可織さん NHKニュース ご存知の通り、藤野可織さん(id:myopie)が「爪と目」で第149回芥川龍之介賞を受賞した。 今回は二度目の候補入りで、選考委員会が開かれる時間には強力な念を送らせてもらったのだが(川口則弘『芥川賞物語』の読書記録で書いた「知り合い」とはもちろん藤野さんのことだ)、それとは関係なく今回は本命視されており、文句なしの受賞だろう。 受賞作「爪と目」は実はまだ全部は読んでないのだが、冒頭「へっ?」と思い、ああこれが噂の二人称小説か! とどんどん引き込まれる怖い作品なのである([2013年7月19日追記]:栗原裕一郎さんによると、「爪と目」を二人称小説というのは違うとのこと)。藤野さんの小説は、超現実的な展開が最初印象的だったが、奇抜なシチュエーションに頼るだけでなく、平凡そのものに見える人物が持ってしまう怖さを描くようになっている。「爪と目」は、語り手の
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