[1915~2006]チリの軍人・政治家。1973年、クーデターによりアジェンデ政権を打倒し実権を握る。1974年、大統領に就任。新自由主義的な政策により経済成長を実現した。大統領退任後、人権侵害や公金横領の罪に問われ告発された。 チリの軍人、政治家。バルパライソに生まれ、陸軍士官学校に学ぶ。同校で軍事地理や地政学を教え、『チリの地政学』などの著書がある。駐米大使館付武官を経て陸軍参謀総長となり、1973年陸軍司令官に就任し、同年9月クーデターによってアジェンデ大統領の社会主義政権を倒した。軍事評議会議長、ついで大統領として徹底した軍政(「権威主義的民主主義」と自称)を敷き、自由主義的経済政策を実施した。しかし、その人権抑圧政策は国際的にも批判を受け、経済危機や周辺諸国の民政化を背景に、国民の抵抗を受けた。1990年大統領を退任。1998年陸軍司令官も退任して終身上院議員となった。 病気治