世界的な販売低迷に苦しむ自動車業界。長年、世界最大の自動車メーカーとして君臨してきた米ゼネラル・モーターズが経営破綻し、トヨタ自動車も大幅赤字に転落した。 厳しい環境が続く中、市場拡大が見込まれるのがハイブリッド車だ。日本ではエコカー減税をはじめとする政府の支援策もあり、4月にはホンダの新型「インサイト」が、5月にはトヨタの新型「プリウス」が車名別月間販売のトップに立った。 「日経ビジネス」では2009年6月22日号の特集で「ハイブリッドカー 自動車産業の救世主なのか」を掲載。拡大するハイブリッド車ビジネスを取り上げている。その連動企画として、「日経ビジネスオンライン」では開発のキーパーソンのインタビュー、関連業界の動向などをお届けする。 第1回目となる今回は、トヨタのハイブリッド車技術開発を指揮してきた瀧本正民副社長(技術開発担当)に聞いた。