まだソーラーで日本の電力を補えるなんて思ってる人はいるのだろうか? もしまだいるなら、筆者が前回書いたエントリーでも読んでもらいたい。しかし筆者は太陽電池が好きだ。太陽電池というのは半導体技術を使って、光のエネルギーをうまく電流に変換するのだが、実はこれはちょうどLED(Light Emitting Diode)の反対になっている。両方共、半導体のp-n接合というのを使うのだが、ここに電圧をかけて電流を流せばLEDになるし、逆に光を当てれば電流が流れて太陽電池になる。 これはなかなか複雑な仕組みなので、簡単に説明しよう、という気もないが、シリコン半導体で説明すると、n型はシリコンに価電子が5つの不純物を混ぜたもので、p型はシリコンに価電子が3つの不純物を混ぜたものだ。 完全に純粋なシリコンはダイヤモンドと同じように4つの価電子が全て共有結合しているので絶縁体である。しかしここに価電子が5つ