2023年版の情報通信白書によると「SNSの情報が運営企業によって選別されている」ということを認識している割合が、日本は欧米や中国と比べて低いことが明らかになりました(※1)。偏った情報を取得し思想に影響を受けると、社会の分断や民主主義の危機につながる問題が指摘されています。 インターネット上で得る情報が偏ってしまうのは、「フィルターバブル」と「エコーチェンバー現象」が原因であると考えられます。 この記事では、フィルターバブルの意味や問題点、エコーチェンバー現象との違いについて解説します。 我々を孤立させる「フィルターバブル」 フィルターバブルとは、自分自身が作り上げたフィルターにバブル(泡)のように閉じ込められ、それ以外の情報から切り離された状態を指します。 Googleなどの検索エンジンは、検索した本人の閲覧履歴や所在地などの傾向に合わせて、ユーザーごとにカスタマイズした結果を表示して