日本語のハングル表記(にほんごのハングルひょうき)では、日本語をハングルに転写・翻字する方法を解説する。なお、ハングルについて、前近代および近代に関する文脈では諺文、北朝鮮に関する文脈ではチョソングルと呼称することとする。 歴史[編集] 捷解新語 近代以前に日本語を諺文で表記した例としては、1676年に刊行された『捷解新語』がある。対話体で編まれた日本語学習書で、日本語の例文に諺文で発音を示している。特徴として、「申(もう)」の表記に모とㅜを縦に合成した文字を用いたこと、語頭の濁音は「ᅁ」(ガ行音)や「ㅦ」(ダ行音)のように子音字母の左上にㅇ・ㄴ・ㅁを合成して表し、語中の濁音は前の文字にㅇ・ㄴ・ㅁのパッチムを補って表したこと(通常の撥音と区別できない問題がある)、ザ行音をㅿで表したことなどが挙げられる(詳しくは捷解新語#「原刊本」日本語表記の特徴を参照)。 日本統治時代の朝鮮では、1912