タグ

ブックマーク / lets-skeptic.hateblo.jp (28)

  • ある問題に対面したとき、頭の良さだけで解決できると思ってはいけない。 - 僕と懐疑の関係

    批判的思考のポイントは「態度」「知識」「技術」の3点でしたね。批判的思考を行うという態度をもっと重要視して欲しいというのが前回のエントリ*1でしたが、今回は知識に焦点を当ててみましょう。 批判的思考における「創造性」の重要さ 日の批判的思考研究者として有名な人として道田泰司教授が居ます。以前のエントリで道田教授の定義を取り上げました。 道田「批判的な態度によって解発され、創造的思考や領域固有の知識によってサポートされる論理的・合理的な思考」 批判的思考(クリティカル・シンキング)とは何か - Skepticism is beautiful 道田教授の定義には「創造的思考」というものがでてきます。道田教授は批判的思考がどんなものか?ということについて「見かけに惑わされず、多面的にとらえて、質を見抜くこと」という表現もしています。こちらの表現ではより創造的な思考に重点が置かれているという解

    ある問題に対面したとき、頭の良さだけで解決できると思ってはいけない。 - 僕と懐疑の関係
  • 批判的思考の態度に光をあてて欲しい - 僕と懐疑の関係

    重要なのは知識なのか考え方なのか 批判的思考(クリティカル・シンキング)とは何か - Skepticism is beautifulでは、批判的思考のポイントとして以下の3つをあげました。これは、批判的思考の入門書でも、専門的な論文でも普通に使われている分け方です。 態度 知識 技術 ゆとり教育などの問題では、重要なのは知識だと言われます。だから、ゆとり教育など廃止して、従来型の詰め込み教育に戻すべきだという話になったりしたわけですね。「基礎知識がなければ、何も判断できない。」という事が言われがちです。確かに知識なしには何も判断できないのは事実でしょうから一理ありますよね。 非合理思考や軽信の問題を考えるときよく「合理的な考え方」を身につけるのが重要だという話が出てきます。この分類でいけば、技術になるかと思います。 「活用のできない知識ばかりあってもだめだ、日常生活のような多種多様な問題に

    批判的思考の態度に光をあてて欲しい - 僕と懐疑の関係
  • 必読:批判的思考を知るための3大オススメ本 - 僕と懐疑の関係

    批判的思考については、私のエントリを読むよりも、より正確で体系的な知識を得られるがあります。特に自信をもってオススメできるを紹介します。クリティカルシンキングをうたったビジネスはいくつも出ていますが、ビジネスを何冊も読むよりも信頼性の高いを読んだ方が良いでしょう。 『クリティカルシンキング (入門篇)』 文字通り入門です。原著では1冊でしたが、邦訳版では『クリティカルシンキング・実践篇』と合わせて2冊になっています。基的なところを俯瞰すると同時に実例を知るにはいいだと思います。日常生活における考え方に焦点をあてているので、ごく普通の人でもそのまま使える場面が多いのではないでしょうか。 心理学的な側面からの解説も多く、心理的なバイアスの解説も色々と入っています。教科書としても使えることを意識したのか、若干学校の教科書っぽい雰囲気も漂うところがありますが、入門書として特にオススメ

    moondriver
    moondriver 2008/06/06
    高校生の時『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』を読んで以来座右の書です。学校の図書室に置いといてくれた司書の先生に感謝。全国の学校に配備すべき本だと思う
  • 信奉者は批判的思考を扱えないわけではない - 僕と懐疑の関係

    ニセ科学や超常現象、オカルトなどを信じている人が単なるバカではないということについては、もうちょっと掘り下げてみてもいいかもしれないと思ったのでさらに書きます。 思考のバイアス 心理学では、結論をもっともらしいと感じる意見は批判的思考*1にさらされにくく、結論がうさんくさいと感じる意見は批判的思考にさらされやすいというバイアスが確認されています。 そのため、自分が結論に同意している場合は、たとえ結論に至る論理展開がおかしくとも批判的思考が働かず認めてしまう傾向になり、結論に同意できない場合は、論理展開がそれほどおかしくなくとも厳しく批判的に検討する傾向になります。このことにより、第一印象がうさんくさいものだった場合、真面目に検討を加えてもよりうさんくさいという印象を強めてしまうというアンバランスな傾向になります*2。 信奉者を見てみると 実際に信奉者の中には、懐疑論者より厳しい基準で自分の

    信奉者は批判的思考を扱えないわけではない - 僕と懐疑の関係
    moondriver
    moondriver 2008/05/27
    ”自分が結論に同意している場合は、たとえ結論に至る論理展開がおかしくとも批判的思考が働かず認めてしまう傾向””信奉者の動機や意思の比重が大きくなりそうです”
  • あなたの周りにいる人はバカばかりですか? - 僕と懐疑の関係

    ニセ科学や超常現象、オカルトなどを信じている人(世の中の多数派を占める人)がバカであるという考え方をする人は、id:mojimojiさんに限らず特に珍しくありません。私の印象だけで言えば、むしろ主流かもしれないと感じます。 もし、あなたがそういう考えを持つ人であるのならば、インターネットを離れて、リアルで付き合いのある周りの人の信念をよく見て欲しいと思います。おそらく9割以上がなんらかの非合理な信念を持っていることに気付くと思います。 あなたは賢いのですか? さて、あなたは自分の周りに見つけた9割*1の人を、当に自分より知的に劣る人間だと考えますか?あなたは当に上位1割*2の人間なのですか? もしかしたら、当にそう考えているかもしれませんね。 「人々の大半は、自分が平均以上に知能が高く平均以上に公平であり平均以下の偏見しか持たないと思っている。」という話もありますし、ある調査によれば

    あなたの周りにいる人はバカばかりですか? - 僕と懐疑の関係
    moondriver
    moondriver 2008/05/26
    いつもは理論的なはずの母親がトンデモ医療に手を出しかけたり、癌を患った知人が怪しげな民間療法に入れあげたりするのを見て以来、深淵はどこにでも潜んでるのだと思ってる
  • あなたが懐疑主義だと思っているものは懐疑主義ではない - 僕と懐疑の関係

    「知識は正しい方がよい」という話をもうちょっと掘り下げようと思ったら、なぜか懐疑論になってしまったので、先にこっちを投下します。 懐疑主義とは疑うことではない まかり間違って私の文章を読んでいるような人から見ると、世間には「あまりに簡単に信じすぎだ」と思うことが多いかと思います。そういった問題意識があるからこそ、「疑え」という強い主張が出てきます。 そんなわけで、「疑え」というキャッチフレーズは良く使われます。懐疑主義の猛者というより「ニセ科学批判者」という肩書きで有名になってしまった菊池誠さん*1のASCIIの記事も「ASCII.jp:信じるな疑え! 「ニセ科学」批判の菊池教授に聞く (1/3)」でしたし、香山リカさんとの対談も『信じぬ者は救われる』です。 結果として「疑う事が重要だ」「懐疑主義者は、常識も、そうでないものも疑ってかかる」という印象が強くなり、「疑え」は懐疑という考え方

    あなたが懐疑主義だと思っているものは懐疑主義ではない - 僕と懐疑の関係
  • 知識は正しい方がよい - 僕と懐疑の関係

    「知識は正しい方がよい」などという考え方は、「知的倫理観」などというもっいぶった言い回しをするまでもなく当たり前のようですが、世の中では比較的無頓着に扱われています。 人間は意外と合理的 - Skepticism is beautiful という話で終了した話の続きです。 当に正しいことに無頓着なの? 以前のエントリで、私の考える懐疑主義者のガイドラインを示しました。 調べる努力をせよ 信念ではなく根拠に基づいて信じよ 根拠の強さに応じて確信度を決めよ 信じるときは間違っていることを覚悟せよ 根拠が不十分ならば保留する勇気をもて あなたが懐疑主義だと思っているものは懐疑主義ではない - Skepticism is beautiful 調べようとしないことで1に違反し、白黒二分法*1に陥り2や3に違反し、合理的な反論や提示された根拠を無視して4に違反し、殆ど根拠がなくとも結果を出すことで、

    知識は正しい方がよい - 僕と懐疑の関係
  • 池内了『疑似科学入門』が懐疑論者ホイホイな件について - 僕と懐疑の関係

    懐疑論者なら、何かを言わずにはいられなくなるのではないだろうか? このは疑似科学への入門書ではなく、疑似科学のことを知らない人へ免疫をつける事を狙った。帯は「ニセ科学のわなに落ちないために」であって、書名よりむしろこっちの方が意図を的確に表している。池内了氏の問題意識と情熱は伝わったが、いかんせん論じている分野についての知識が情熱についてきていない。 はじめにで「疑似科学」を再定義しているが、それが既に一般の疑似科学という用語から乖離している。「再定義したんだから問題ないよね」という立場に立っていると言われても仕方が無い。「疑似科学」は一般的な用語なのだから、それに従って欲しかった。いらない混乱を持ち込んだところで誰が得をするのだろうか。 池内氏の再定義によって「科学で確かめられたもの以外は全て疑似科学」みたいな、とても嫌な雰囲気を作らないかと懸念してしまった。 確かに池内氏が言う第一

    池内了『疑似科学入門』が懐疑論者ホイホイな件について - 僕と懐疑の関係
    moondriver
    moondriver 2008/05/21
    ”いかんせん論じている分野についての知識が情熱についてきていない””論じている対象に詳しくないために生じた「事実誤認」「ダメな批判」「間違い」が散在しているように見える”