主演する役者の高齢化 高齢化が進んでいるのは実社会ばかりではない。画面の中の世界も同じ。平均年齢約37歳。10月からプライムタイムで始まる15本の新連続ドラマに、主演する役者たちの平均年齢である。 このところ、吉田鋼太郎(55)や松重豊(51)らが「遅咲きの名バイプレーヤー」として新聞・雑誌で頻繁に取り上げられているが、主役の平均年齢が上がっているのだから、周囲を固める40代や50代の巧い役者が重用されるのは当たり前のことなのだ。 『相棒』(テレビ朝日)に主演する水谷豊を「老優」と表現する者は誰一人としていないだろうが、すでに62歳。1年前に大ヒットした『半沢直樹』(TBS)には若々しい出演陣がそろったように見えたが、主演の堺雅人は不惑を迎える直前の39歳だった。10月から『MOZU Season2~幻の翼~』(同)に登場する西島秀俊は八面六臂の活躍ぶりだが、すでに43歳。昭和の時代では考