前回のエントリの最後で、インディペンデント・ミュージシャン*1こそ「少ないファンにたくさんお金を出してもらおうぜ」みたいなことを書いたのだけれども、これはケヴィン・ケリーの「千人の忠実なファン」そのものだったりもする。千人くらいのコアなファンにクリエイターの活動や生計を支えてもらおうというモデルなのだけれども、それを実現している人はまだまだ少ない。ただ、一昨年にローンチされたクリエイター向けの資金調達プラットフォームKickstarterを見るに、「千人の忠実なファン」モデルを後押しするようなミュージシャンとファンの新たな関係が見えてくる。今回はそんなお話。 千人の忠実なファン ケヴィン・ケリーは「千人の忠実なファン」によって生計や活動を支えうるという。彼は、ロングテールの恩恵は「少数の幸運な集積業者」と「消費者」にもたらされはしても、創作者には「激しい競争と価格低下への果てしない圧力を加