サブスクリプションやSaaSの広がりによって、事業をただPL的に見るのではなく、より長期的な視点を持ったLTV的に考えることが一般的になってきた。 LTVとはLife Time Valueの略で、いわゆる顧客生涯価値と略される。つまり、一人の顧客から生み出される利益の総和のことである。LTVについてはすでに多くの企業で重要なKPIとみなされており、詳細説明の必要はないと思う。 LTVと同時によく聞かれるのがCAC(Customer Acquisition Cost)、つまり一人あたりの顧客獲得コスト。 LTVとCACのバランスを見ることで、その事業のユニットエコノミクスを把握する事ができるため、非常に有効な指標と言える。 LTV思考の良いところの一つは、CACをかけて獲得した顧客は、ある意味その企業にとってのアセット=長期的な資産と考えることができ、そのアセットから生み出される収益がLTV