レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記 作者:大串 夏身 発売日: 2019/11/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) 何度か書いたが高校生の頃は司書になりたかった。なぜかと言うと図書館でただ本の整理だけすればいいと思ったからで、そのために大学は司書課程のある大学を選び、実は俺は司書資格を有している。とは言え「ただ本の整理をすればいい」などというおいしい労働はない。図書館情報学等の教授達は「図書館は市民のための情報サービスセンター」「司書は、膨大なデータから即座に正確に取捨選択して利用者の要望に答える」「何よりもパソコン、コンピューター、ITのスキルと知識がなければならない」「利用者とは、努めて明るく社交的に接していかなければならない」、等、等と繰り返し繰り返し述べられた。俺はすっかりやる気をなくした。更に個人的な体験、夜間部なのに司書課程の単位を取るために昼間の講義に参加し、夜