だるい。 「冒険者」と言う仕事の依頼の多くは、モンスターを狩ること。 ありていに言えば「害獣駆除」。 あるいは、なんでも屋。 一応、法には従うが依頼があれば何でもやる。 家事の代行はやらないが、荒事なら大概引き受ける。 なんか疲れた。 酒飲んで娼館で一晩中パコって、体力も残ってないのに朝っぱらから元気の有り余ってる若造どもに「依頼が来たからオッサンも来てくれ。作戦会議だ」と連れ出され、今目の前で行われてるテーブルを囲んで作戦会議に強制参加。 それにオッサンと呼ぶな。 まだ31歳だ。 「……で、ウェンディはここでゴブリンに対応してくれ」 若くて爽やかなリーダーのナオトが地図を指さしながらいろいろ指示してる。 どーせ、オレは剣持って突っ込むだけだから、こうやって二日酔いでグロッキーな身体を椅子に座ったままダラけさせてても何も言わない。年長だし我ながら腕が立つってのもある。 まぁ、見た目うら若き