ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (7)

  • ミイラ巡る黒歴史、薬として取引、見物イベントも

    フランスのエジプト学協会員と賓客の前で古代エジプトの巫女のミイラ開きを見守る初期エジプト学者ガストン・マスペロ(中央)。1891年ポール・ドミニク・フィリッポトー作。(BRIDGEMAN/ACI) 現代の研究者であれば、古代エジプトのミイラに最大の敬意と注意を払って接するだろうが、かつてそうではない時代があった。 ヨーロッパにおいてミイラは、研究対象というよりも、薬や顔料といった実用の商品だった。15世紀には、ひと儲けをもくろむ商人たちによって、エジプトからヨーロッパへミイラを運び出す「ミイラ取引」が盛んになった。 薬効を信じられていた 死後の世界のために体を保存するミイラ作りは、複雑な工程で長い時間を要する。時代の変化とともにその手順も進化したが、基的な作り方は変わらなかった。内臓を取り除いた後、ナトロンと呼ばれる天然の鉱物を使って体を乾燥させる。没薬(もつやく)などの香料を加え、体に

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  • すべての使用済み核燃料を1カ所に、米で進む計画

    ホルテック社が使用済み核燃料貯蔵施設の建設を計画している場所は、米ニューメキシコ州カールズバッドから約55kmのところにある。(PHOTOGRAPH BY SAMMY FELDBLUM) 原子力発電は、温暖化の解決策として喧伝されることがある。世界は化石燃料から環境に優しいエネルギー源への移行を模索しているが、電力需要は増加の一途をたどっている。原発なら、ひとたび稼働すれば、温室効果ガスである二酸化炭素を排出することなく、曇りの日も風のない日も電気を生み出す。(参考記事:「ナショジオが伝えた原子力時代の幕開け」) 現在、1年間の発電量のうち、原子力発電が占める割合は世界で約11%、米国では20%となっている。原発推進派は、化石燃料による火力発電とすぐに置き換えられ、同時にますます増えるエネルギー需要を満たせる発電方法は原子力発電だけだと信じている。 しかし、原子力発電を行えば放射性廃棄物が

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  • ついに村ごと移転開始、永久凍土融解で、アラスカ

    アラスカ州ニュートックは先住民族ユピックの村。ニングリック川とニュートック川がすぐそばを流れる。気温上昇、永久凍土の融解、浸が原因で、村に水が入り込み、面積が急激に縮小している。アラスカ州では初めて、気候変動によるコミュニティーの移転を開始。今後、多くの村が追随することになると予想される。(PHOTOGRAPH BY KATIE ORLINSKY, NATIONAL GEOGRAPHIC) 彼らは衣服を箱に詰め、ボートに乗り込み、隣人たちに別れを告げる。ただし、別れはつかの間だ。 2019年10月、米アラスカ州ニュートック村の住民がついに、新しい町への移住を開始した。北米ではほとんど例がない気候変動による移住である。 ニュートックは、ベーリング海からほど近いニングリック川沿いにある人口約380人の村。ここに暮らす先住民族ユピックたちは、20年以上前から移住の準備を進めてきた。永久凍土の融

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  • エベレスト登山、渋滞の背後にある大きな問題

    エベレスト登山で最も危険な場所の1つであるクンブ・アイスフォールを通る登山者の列。(PHOTOGRAPH BY MARK FISHER/FISHER CREATIVE, NATIONAL GEOGRAPHIC) 5月27日、米コロラド州のクリストファー・クリシュ氏(62歳)が、エベレスト登頂後の下山中に、標高7900メートルのキャンプ4で亡くなった。クリシュ氏の兄弟によると、死因は高山病ではなく心臓まひだという。 これで、エベレストでの今シーズンの死者は11人になり、ヒマラヤの8000メートル峰における今春の死者数は計21人にのぼった。登山シーズンはあと数日残っているため、この数はさらに増える可能性もある。 ネパールの登山家ニルマル・プルジャ氏が5月22日に撮影したエベレスト渋滞の写真は、瞬く間に拡散した。頂上付近の尾根で何百人もの登山者が渋滞し、ほぼ途切れのない列を作っている写真だ。そし

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  • 4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明

    槍を持つネアンデルタール人女性の模型。現生人類とネアンデルタール人はかつて欧州で一緒に暮らし、性交渉も行っていた。(Photograph by Joe McNally, National Geographic) 3万7000〜4万2000年前、現在のルーマニアがある地域に暮らしていたある現生人類の男性に、わずか4世代前にネアンデルタール人の祖先がいた。つまりこのネアンデルタール人は、男性の高祖父か高祖母(祖父母の祖父母)だ。 現代人にネアンデルタール人の血――より正確に言えば、ネアンデルタール人のDNAの痕跡――が見られることは、少なくとも5年ほど前からわかっていた。ただし絶滅してしまったネアンデルタール人と、我々の祖先がいつどこで交わったのかはこれまで謎だった。だが先日、ネアンデルタール人のDNAがかつてないほど高い割合で含まれる現生人類の骨が見つかったという論文が、科学誌『ネイチャー』

    4代前にネアンデルタール人の親、初期人類で判明
  • 17世紀に沈没したスペイン商船、積荷ごと発見

    パナマ沖で見つかった17世紀のスペインの沈没船に残った木箱を調査するダイバー。(Photograph by Jonathan Kingston, National Geographic Creative) 2011年、実在したカリブの海賊を研究していた考古学者のグループが、謎めいた沈没船を発見した。その後の調査を経て謎が解き明かされ、その正体が明らかになった。 1681年、スペインの商船エンカルナシオン(Encarnacíon)号は、パナマのカリブ海側、チャグレス川河口近くで嵐に遭い、沈没した。メキシコのベラクルスで造られたこの貨物船は、17世紀のスペイン経済の生命線、ティエラ・フィルメ商船隊の船だった。 水深12メートルに満たない海底に沈んでいたにもかかわらず、 エンカルナシオン号は略奪を逃れ、また海底に埋まっていたため船体の船底側が無傷で、驚くほど良好な状態をとどめていた。 「エンカル

    17世紀に沈没したスペイン商船、積荷ごと発見
    mori-tahyoue
    mori-tahyoue 2015/05/23
    「積荷の大部分が残り、船体の一部が無傷の沈没船が発見されたことで、多くの新事実が明らかになる可能性がある。「数百年前に造られた船の設計図はありません。 エンカルナシオン号の船体の調査から、当時の船が」
  • 第22回 寝てはいけない時間に眠る人々、その傾向と対策

    前回、眠ろうとしてもなかなか眠りにくい「睡眠禁止ゾーン」についてご紹介した。体内時計の指令で夕方過ぎに覚醒力が高まり、日中に溜まった眠気を一時的に打ち消してくれることで生まれるゴールデンタイム。普段0時頃に寝つく人であれば20時〜22時頃、まさにアフターファイブをエンジョイしている時間帯である。ところが、せっかくのゴールデンタイムに寝床に潜り込んだ結果、質の悪い眠りに陥って損をしている人々がいる。日は代表的な3つのタイプをご紹介しよう。 まず1番手はおなじみの不眠症の人である。夕が終わる頃にはまぶたが重い、TVを見ても集中できない、だるくて横になりたいなど早寝の理由はさまざまである。「睡眠禁止ゾーン」ど真ん中の20時過ぎに睡眠薬を服用して就床してしまう人も少なくない。 「睡眠禁止ゾーン」で就床するのは実に効率が悪い寝方である。寝つきに時間がかかり、睡眠薬も効きにくい。たとえ入眠できても

    第22回 寝てはいけない時間に眠る人々、その傾向と対策
    mori-tahyoue
    mori-tahyoue 2015/05/07
    疑問は残ります
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