日本の国際競争力が低下した。世界における日本の存在感がなくなった。もはや日本の経済は一流でなくなった。等様々な表現で日本の国際競争力の低下が指摘されています。 総務省の情報通信審議会は、4月25日、国際競争力を強化する観点から、研究開発、標準化に関する具体的推進方策について審議を行い、「我が国の国際競争力を強化するためのICT研究開発・標準化戦略(案)」をとりまとめを公表しました。 この戦略(案)の資料は、244ページにも及ぶ膨大な資料なので、読み応えが結構あります。すべてを網羅することは不可能ですが、未来のICTを考える上で興味深い内容をピックアップし、本ブログの中で何回かに分けて取り上げていきたいと考えています。 第一部の第1章と第2章は日本のICT分野や研究開発の現状についてが述べられており、第3章では新たな研究開発のポイントが記載されています。 「新ICTパラダイム創出」の分野では