夏が去り、日に日に少しずつ気温が下がり始める季節になった。アメリカのマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)の研究開発チームMIT Senseable City Laboratoryでは、画期的かつスマートな暖房システム「Local Warming」のプロジェクトを進行中だ。 “人がいる場所だけ”を暖める、局所的な暖房だという。システムでは、wi-fi通信するモーショントラッキング機能を用いて、建物内の人がいる場所を検出。そのデータはリアルタイムで即座に、天井に埋め込まれている熱放出バルブに送信される。天井のパネルに組み込まれた赤外線バルブは、人がいる場所だけにフォーカスし、ダイレクトに個人の周辺を暖めるという流れだ。 モーションセンサーが人の動きを感知するため、赤外線バルブは人の移動に合わせながら熱を放射する。そのため、人々は