権利範囲の広い強力な特許を取るための最大のポイントはテクノロジの潮の変わり目でまだ世の中にアイデアが出尽くしていない時期に出願することに尽きます。たとえば、アップルはスマホのタッチUIというテクノロジ分野において強力な特許(たとえば、バウンスバック特許)を多数取得していますが、それはマウスからタッチUIというテクノロジの潮の変わり目において特許出願を積極的に行ったからに他なりません。逆に、今これからタッチUIという分野で強力な特許を取ろうと思っても、既に世の中にアイデアはあふれかえっていますので、それは不可能でないにせよ著しく困難です。 今、潮の変わり目にあるテクノロジといえば、ChatGPTなどの大規模言語モデル(LLM)をはじめとする生成AIがあるでしょう。生成AIそのものに関する特許としてはGoogleがかなり強力な特許を有していますが(別の機会に解説しようと思います)、生成AIの応
2023年8月17日、新聞協会ら4団体は共同声明を発表し、生成AIについて著作権者の権利が侵害されるリスクがあること、権利の保護策を検討すべきことを訴えた。 【写真】柿沼太一の撮り下ろしカット (参考:https://www.pressnet.or.jp/statement/copyright/230817_15114.html) 個人レベルでも自分の作品が無断で「AIに食われている」ことに反感を覚えるクリエイターは少なくないはずだ。一方で、既に創作活動にAIを活用しているクリエイターのなかには、意図せずに他者の権利を侵害していないか不安を感じる人もいるだろう。 今回は上記の問題について詳しい弁護士の柿沼太一氏に、AIと著作権の関係について話を聞いた。(福地敦) ・AI開発のためならば、著作物は原則として無許諾で利用できる ――日本は生成AI開発に関する規制が他国よりも緩やかで、「機械学習
筋力トレーニング(筋トレ)は1日3秒間でも、週3回以上のペースでやると効果がある-。西九州大リハビリテーション学部の中村雅俊准教授(理学療法学)らのグループが、こんな研究成果をまとめた。中村氏は「筋トレの効果が出る最低ラインが分かった。ハードルが高いと感じている人や高齢者が始めるきっかけになれば」とし、日常生活に簡単な筋トレを取り入れることを勧めている。 中村氏が2022年3月まで講師をしていた新潟医療福祉大と、オーストラリアのエディスコーワン大による共同研究。中村氏が責任研究者を務めている。二つの論文が22年2月と今年7月に海外の科学雑誌に掲載された。 研究では、運動をしていない男女の学生らが1日3秒間の筋トレを週5日、4週間続けた。ダンベルを持って肘を曲げ伸ばす運動のように、上腕に負荷をかけながら肘を伸ばす「伸張性筋収縮」をしたグループに最も効果が表れ、筋力が平均で11・5%増えた。負
藤井聡太竜王(20)の得意戦法として知られる角換わり戦法は、先手番における有力な戦法として今まで以上に猛威をふるっています。 この一年における公式戦での角換わりの先手勝率は6割近くです。 5月初旬に行われた将棋AIの大会でも角換わりで先手が高勝率を誇り、「角換わりは終わった」そんな声が聞こえ始めています。 以前、「矢倉は終わった」=「矢倉は後手有利」と言われていましたが、その時とは状況が違います。仮に矢倉が後手有利だとしても、特に困ることはないのです。 では、なぜ「角換わりは終わった」=「角換わりは先手有利」だと困るのでしょうか。 将棋というゲームの根幹に関わる問題をここから解説します。 後手の作戦選択 先手が居飛車を明示した初手 将棋が始まり、▲2六歩と初手を指しました。 後手はここで△3四歩と△8四歩の2つの手があり、それによって作戦選択が大きく変わります。 この図で後手に作戦を選ぶ権
【北京・坂本信博】人工知能(AI)やデジタル技術の普及が進む中国で、亡くなった親族らの生前の画像や音声データを基に本人そっくりの「バーチャル故人」を制作し、スマートフォンやパソコンを使って対話することが話題を集めている。交流サイト(SNS)では「遺族の喪失感を埋められる」と理解が示される一方で「電子人形に過ぎない」との指摘もあり、賛否が分かれている。 【画像】「AIおばあちゃん」との会話の様子 「生きていた頃、おばあちゃんは父さんと電話でどんな話をしてたの?」。孫の問いかけに画面の中で白髪の女性が「酒を飲むな、節約しろ、ばくちはするなって言ったんだよ」と湖北省なまりで答える。20代のビジュアルデザイナー呉伍六さん=上海市=は3月、動画配信サイトで「AIおばあちゃん」とのやりとりを公開した。 彼女は本物の人間のようにまばたきをし、呉さんが職場での昇進や最近の体調を報告すると、うなずいたり、笑
4月27日に行われた総務省の有識者会議について、産経新聞が以下の記事を公開した。 ネット時代のNHK財源は「受信料収入」で 総務省有識者会議(4/27 18:04配信 産経新聞) 私もこの会議(公共放送ワーキンググループ)を傍聴していたが、私が聞いたのとずいぶん印象が違う見出しだったので驚いた。2時間にも及ぶ会議を短く要約したせいか、誤解を生みかねない見出しに思える。実際、ネットでは「有識者はスマホ所持なら受信料を取ると意見が一致した」などと誤解したTwitterの投稿や記事を引用した別の記事が飛び交っている。産経の記事にはよくよく読めば誤りはないが、見出しに続けて読むと誤った受け止め方をしてしまうのも当然なので解説しておきたい。 産経の記事では・・・ NHKの財源として、スマートフォンなどを含めて受信できる環境にある人に費用負担を求める「受信料収入」が望ましいとして意見が一致した。 会合
KNNポール神田です。 まさにChatGPTやPerplexity AIとの出会いで、インターネット黎明期のような感動の日々である。 『英語は10000時間でモノになる』の著者であり、デジタルハリウッド大学の教授である橋本大也氏のFaceBookで気になる『プロンプト』が紹介されていた。 出典:デジタルハリウッド大学 無料で学べるすごい英会話AIのつくりかた 1 Voice Control for ChatGPT( https://chrome.google.com/webstore/detail/voice-control-for-chatgpt/eollffkcakegifhacjnlnegohfdlidhn)の拡張をChromeブラウザーにインストールする。これでChatGPTと音声で対話することができる。GPTがしゃべりだす。 2 ChatGPTに下記のプロンプトを入れてから英語で
今、世界を席巻している革命的サービス・「ChatGPT(チャットジーピーティー)」。知らないではもうすまされない時代がすぐそばまでやってきた。念のため簡単に説明しよう。「ChatGPT」とは、何か質問や指令を出すと、対話型でAI(人工知能)が答えてくれるサービス(上位互換の有料版「GPT-4」も発表済)である。 【写真】AIと見紛うほど美しい「ChatGPT」開発者・ミラ・ムラティ氏 わずか2か月で月間1億ユーザーを達成するなど、この勢いはまさに“地球史上最速”。「ChatGPT」に「堀江貴文が書きそうな本のタイトルを挙げよ」と指示を出し、タイトルから本文まですべてをAIが執筆し、あとがきのみホリエモン本人が書いたという。 「ChatGPT」を生み出した最高技術責任者が絶世の美女「99%AIで作ったビジネス書」が出版されたこともニュースとなった。この凄まじい進化の現状に、非営利組織 Fut
【岩田明子 さくらリポート】 東京・永田町の衆院第1議員会館。その12階の1212号室に、安倍晋三元首相の事務所があった。近くを通ると、必ず顔を上げて12階に目をやってしまう。事務所だけでなく、安倍氏が頻繁に利用していた飲食店や、永田町のホテルなどを訪れるたびに、同じ行動を取る。 「やあ、どうも!」 手を挙げて、何食わぬ顔で現れるのではないかと期待してしまうからだ。 しかし、そこに安倍氏の姿はない。不慮の死から間もなく9カ月になろうとしているが、安倍氏の不在による「穴」は埋まらないどころか、さらに大きくなっている。 安倍氏を20年以上取材してきた私だけでなく、立場の異なる人々も、さまざまな場面で同じような喪失感を覚えているのではないだろうか。 安倍氏に対する計36時間のインタビューをまとめた『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)が、ベストセラーとなっている。安倍氏の軌跡をたどる月刊「正論」主催
「12歳の次女が作文の宿題をめんどくさがっていたので、ChatGPTさんにAI家庭教師してもらった」 【画像】「大丈夫です!ひとつずつ考えていきましょう」AI家庭教師と12歳娘の会話 漫画家のうめさんによる、娘さんとAIのやりとりを紹介するツイートが大きな話題を呼んでいます。 〈次女(12)が作文の宿題がめんどくさいらしく、ウダウダしていたので、プロンプト書いて ChatGPTさんにAI家庭教師してもらった。 人間とちがって、焦ったり、恣意的な誘導をしたりしないの素晴らしい。AIさんが相手してくれるよ、と言ったら、かなり前のめりに。 双方ちょっと誤読もあるけれど、ものの10分くらいで「あと書けそう!」となっていたのでよかったー〉 「とても良いAIの使い方」「凄い時代だ!頭の整理に活用できそう」「こういう使い方ができないとこれから先、生きていけなさそう…」など、同じ年代のお子さんがいる人に限
福井県敦賀市近辺で’22年春に開通した市道西浦2号線鈴ケ崎トンネル付近。手前にある側溝に気づかず、Aさんは車のタイヤがはさまって車に傷がついてしまった(Aさん提供) 東日本大震災による福島第一原発の事故から12年経った現在。原子力発電所を有する全国の自治体では原発災害時の避難道路が整備されつつある。日本原子力発電所がある福井県敦賀市近辺にも原発事故が起きた時の事故制圧や避難用の道路が県や市によって続々と開通した。2022年春に開通した市道西浦2号線鈴ケ崎トンネルもその一つだ。 【写真はこちら】ひどい…修理代が60万円におよんだAさんの車 ◆「駐車をしないよう側溝のフタを外してほしい」 敦賀市在住のAさんが体験した「落とし穴事故」は昨年11月13日、その鈴ケ崎トンネルのすぐ近くで発生した。 「その日はマツダデミオで敦賀市色浜近辺の県道141号線を北(鈴ケ﨑トンネル)に向かっていました。ふと気
「7月にはジブリの新作映画『君たちはどう生きるか』の公開を予定しているのに、社内は混乱しています。宮崎駿監督もサジを投げているのか、沈黙を貫いたままで……」 【写真】ナイスバディのタイ人女性に熱を上げる鈴木敏夫、デレデレぶりがわかる一枚 ため息交じりに話すのは、アニメ業界関係者。 いったい何があったのか。 「'08年からスタジオジブリの社長を務めてきた星野康二氏が3月末で退任し、6月に退社することになりました。これは長年、社内で放置されてきた問題について、星野社長が言及したため。その問題をつくり出しているのが、ジブリ初代社長の鈴木敏夫プロデューサーなのです」(同・アニメ業界関係者、以下同) “ひと目惚れ”をしたタイ人女性に… 鈴木は、ジブリ作品を世に知らしめて、今の“ジブリブランド”を確立させた敏腕プロデューサー。ジブリの“生みの親”ともいえる存在だが、いったい何をしたというのか。 「鈴木
式典後、笑顔で記念撮影する琉球大学の卒業生=23日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター(名護大輝撮影) 琉球大学は23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで卒業式を開き、学部生1406人と院生245人の計1651人が卒業した。卒業生代表の一人は人工知能(AI)が質問に答えるサービス「チャットGPT」を使って生成した答辞を読み上げた。 【写真】東大から吉本芸人養成所へ 沖縄初の東大野球部員の選択 大学院生代表で観光科学専攻の閔祥凱さんは中国にルーツがある。「外国人である私が日本語の文章を書く場合、数日かかるかもしれません」と前置きし、「今ではAIがわずか数分で書き上げることができます。そうです、この答辞の初稿もチャットGPTが私の代わりに書いてくれたものです」と会場を驚かせた。 将来、修士論文もAIで苦労なく執筆できるようになるかもしれないと話す一方、「自分の力で修士論文を書き上げたこ
文字を入力するだけで絵を出力してくれるAIサービスのリリースが相次ぎ、話題になっている。プロのイラストレーターや「絵師」と呼ばれる創作活動をする人たちにとっては、どのように影響するかがまだはっきりせず、漠然とした脅威となっている。批判が相次ぎ、取り下げとなったサービスも。一方で、AIを味方につけようとする動きもある。(取材・文:長瀬千雅/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 昨年8月、イラスト生成AIサービス「mimic」がβ版を公開すると、イラストレーターの間から「悪用されるおそれがある」と批判の声が上がり、翌日閉鎖に追い込まれた。mimicは機能改修のうえ11月にβ2.0版をリリースした。開発者の話を本稿の後半でお届けするが、mimic騒動以後も動揺は続く。 11月にイラスト制作アプリ大手「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」が、画像生成AIを試験的に実装すること
「バブみ」「誤字る」「とりま」……。大人世代からすると若者言葉は意味不明なパラレルワールドだ。日常生活に欠かせないツールとなっている無料コミュニケーションアプリのLINEでも独特の若者言葉が飛び交い、中高年世代にはちんぷんかんぷんといった表現も多い。『若者言葉の研究 SNS時代の言語変化』(九州大学出版会)を発表した宇都宮大学講師(現代日本語学)の堀尾佳以さんは「若者言葉は生成と消滅の繰り返し」と指摘する。(取材・文=鄭孝俊) 【一覧】高校生が選ぶ「大人が使うとイタい流行語」5選 90年代から若者言葉を収集して分析してきた堀尾さんは「私はテレビで『コク(告)る』という言葉を聞いて衝撃を受け若者言葉の研究を始めました。現在では使用されていなかったり、同じ発音の語彙でも違うものが出てきていたりと、若者言葉には実に多くの変化が見られます」と話す。例えば「コピる」「コク(告)る」は90年代に使用さ
とうの昔、子どもの頃に治ったと思った病気。 しかし、そのウイルスは体内でずっと生きていた。そして、大人になってから再び暴れ出し、「帯状疱疹」を発症させてしまう。 しかも、“失明”や“難聴”のリスクさえ…。 【画像】帯状疱疹が目の近くに出来ると、視力低下や失明も…! 目の近くの「帯状疱疹」では失明することも!「ピリピリ」「ズキズキ」「焼けつくような痛み」…「帯状疱疹」は、激しい痛みを伴う皮膚の疾患だ。 重症化すると後遺症も残る、やっかいな病気である。 その「帯状疱疹」が、コロナ禍で世界的に急増しているという。 もともと中高年に多い疾患だったが、近年は20~40代の若年層にも増えている。 「帯状疱疹」の症状は人によって異なるが、ブツブツ、斑点、水ぶくれが帯状に出てくる。服が触れるだけでも強い痛みがあったり、夜も眠れない状態になる場合もある。 そして、身体のどこに症状が出るかに注意が必要だ。 「
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