4月14日、世界最大の自動車市場となった中国。ただ、中国側と外国メーカー側に横たわる利害の溝が、将来的には合弁の「破談」につながる可能性がある。写真は遼寧省にある自動車工場。昨年11月撮影(2014年 ロイター) [香港 14日 ロイターBREAKINGVIEWS] - 中国のドライバー人口はうなぎ上りに増えており、外国自動車メーカーの販売台数も右肩上がりで伸びている。ただ、世界最大の自動車市場となった中国への進出には、財務面で大きな譲歩が必要となる。つまり、現地企業との合弁設立だ。 中国政府の目的は競争力のある中国車ブランドの開発だが、こうした合弁会社はまだ、そのゴールには届いていない。中国側と外国メーカー側に横たわる利害の溝が、将来的には合弁の「破談」につながる可能性がある。 1980年代初めに中国が自動車産業への外資導入を認めたとき、政府が注意を払ったのは、立ちあがって間もない自国の