本書は、Roy Sorensen著 A Cabinet of Philosophical Curiosities : A Collection of Puzzles、 Oddities、 Riddles and Dilemmas(Profile Books、 2016年)の翻訳である。 著者のロイ・ソレンセンは、ワシントン大学セントルイス校の哲学科教授である。原著の著者紹介は、次のように始まる。「ロイ・ソレンセンは、ケネディ大統領の演説原稿作成者であり友人でもあったテッド・ソレンセンの息子だとは、これまで一度も述べたことはなかった。なぜなら、それは真実ではないからである。」これを見て、この人はなんと正直な人だろうと感心された方は、本書をお読みいただくと同じように感心する話がゴマンと見つかるはずだ。一方、これを見て、この人は何をバカなことを言っているのだろうとあきれ返った方は、本書をお読みい