衆院予算委員会で立憲民主党の野田佳彦元首相(左)の質問に答弁を行う岸田文雄首相=22日午前、国会・衆院第1委員室(春名中撮影) 岸田文雄首相は22日の衆院予算委員会で、国会議員の世襲制限の必要性について問われ、「国民が幅広く有能な人材を選べる制度や仕組みを作っていく努力は絶えずしなければならないと認識する」と述べた。立憲民主党の野田佳彦元首相は「岸田首相も含めて閣僚のほぼ半分が世襲で、異常な事態」だと述べ、世襲制限の取り組みが「令和の最大の政治改革だ」と主張した。 野田氏は「この30年間で世襲ではない自民党出身の首相は菅義偉前首相だけだ」と指摘した。また、岸田首相は祖父、父も衆院議員を務めた「3世議員」であることから、「ジュニア(息子)に(選挙地盤を)委ねると4世でしょう。ルパンだって3世までだ。(首相の選挙区の)衆院広島1区では岸田家以外にも優位な人材がいるかもしれない」と語った。