これを書いている現在は、イギリスで12月13日の午前0時すぎ、ヨーロッパ中央時間で午前1時過ぎである。 12日に行われたイギリス総選挙は、2時間ほど前の22時に締め切られ、すぐに出口調査の結果が発表された。 まだ正式な結果は出ていないが、出口調査は以下の通り。大変気になる投票率は、まだ出ていない。 ◎保守党:368議席(+51)歴史的大勝利 ◎労働党:191議席(−71)歴史的大敗北 ◎スコットランド国民(民族)党:55議席(+20) ◎自民党:13議席(+1) ◎プライド・カムリ(ウエールズの独立を目指す党):3議席(−1) ◎緑の党:1議席(変化なし) ◎ブレグジット党:0議席 ◎その他:19議席(うち18は北アイルランドの議席) 「やっぱり」と思う結果だった。欧州連合(EU)のたくさんの市民が、肩を落としているだろう。筆者も本当に残念だし、がっかりしている。 それでもEU機構側は、こ
OECDのPISAという学力調査の結果が昨日公表された。主要紙はいずれも大きく報じており、「日本の15歳『読解力』15位に後退」(日経)、「『読解力』15位に急降下、『数学』『科学』トップレベル維持」(読売)など、読解力のランキング低下に注目が集まっている。 だが、ランキング、順位はひとつの目安、参考にはなるが、これを過度に意識、重視するのは、考えものである。ここでは2つほど理由を述べる。 第一に、比べているのが都市や地域であることも多い。次の資料をご覧いただきたい。日本より上位なのは、上海、マカオ、シンガポールなどであるが、これらとオールジャパンと比べてどこまで意味があるかは、少し冷静に考える必要があろう。都市部では保護者の経済的環境が比較的恵まれていることが多く、それが子どもの学力にも影響することは、よく知られている。 出所)文科省「OECD生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA
12月1日からのいわゆる「ながら運転」厳罰化にあわせて、「沖縄県警から道路交通法改正のお知らせ」とうたうデマ画像がSNSで拡散しています。 SNSで出回っている問題の画像。『Twitter』では1万5千RTされてるものも。筆者キャプチャ 画像では「沖縄県警が12月1日からある地点で下記に関する取り締まりを強化する」と説明しながら、6項目について違反かそうでないかを「×」か「○」で案内しています。 沖縄県警「県警として公式に出しているものではない」 この画像のお知らせは本当なのか? 沖縄県警の広報相談課に話をうかがったところ、「画像について把握はしている。県警として公式に出しているものではない」との回答を得ました。 SNS上で拡散している画像は、沖縄県警からの発信ではないということです。 道路交通法改正で変わったのは罰則内容 画像では「取り締まりが強化される」ようなことを書いていますが、12
「中国人は採用しません」との差別発言から炎上している東京大学大学院情報学環・学際情報学府の特任准教授の大澤昇平さんに対し、大学側は「繰り返し指導しいてるが削除しない」ことを明らかにしました。 メーリングリストで学生らに伝える 東京大学大学院情報学環長・学際情報学府長の越塚登さんが、11月26日にメーリングリストを通じて学生たちに向けて以下のメッセージを発信していたことを発表しました。 メッセージ全文学際情報学府の学生の皆さん SNS上において、情報学環の大澤昇平特任准教授による不適切な書き込みがありました。これには特定の国籍または民族による差別が含まれており、学環学府として到底許容できるものではありません。 これらの書き込みは、学環学府や東京大学の信用と構成員のみなさんの心を傷つけたものと思います。学環学府の責任者として、深くお詫び申し上げます。 東京大学は学問の府として、東京大学憲章に基
東京大学大学院情報学環・学際情報学府の特任准教授で、株式会社Daisyの代表を務める大澤昇平さんが『Twitter』で「中国人は採用しません」とツイートしたことをきっかけに、大炎上しています。 この炎上は東京大学大学院が謝罪をするだけではおさまらず、大澤昇平さんが担当する同大学の寄付講座に資金を提供しているマネックスグループ株式会社や株式会社大広が寄付を中止する声明を発表するなど、どんどん燃え広がっていっています。 いったいなぜこんなにも炎上しているのか? 一連の流れを解説します。 きっかけはフィッシングサイトの見分け方「鍵マークついてれば90%安全」 大澤昇平さんが最初に『Twitter』で注目されたのは、AbemaTVの『けやきヒルズ』が11月7日に放送した気象庁を装った偽メール問題の取材に対し、大澤昇平さんが「アドレスバーに鍵マークがついているサイト(HTTPS化)であれば90%ぐら
元Jリーガーの柳想鉄(ユ・サンチョル)氏が、ステージ4の膵臓がんを患っていることを公表した、との報道がありました。 ニュースのタイトルは、 「元横浜・柳想鉄氏、ステージ4のすい臓がん告白 03年完全優勝メンバー」 となっています。 一般的には、ステージ4の膵臓がんの場合は手術の適応外で、抗がん剤治療(化学療法)が主体となります(もちろん例外もありますが)。 ところで、「ステージ4」とはどういう意味でしょうか? 「ステージ4」という言葉に、「最も進行している」「治らない状態だ」といった漠然としたイメージを持つ方は多いのではないでしょうか? 「ステージ3の〇〇がん」 と書かれた場合と比較するとどうでしょう? どんな風に印象が変わりますか? 私たち医師にとっては、単に「ステージ4」というだけでは、そのがんの状態についての情報はほとんど得られていないと言っても過言ではありません。 同じがんでも、「
昨年6月に福岡の起業支援施設で、インターネット上での一方的な恨みから相手をナイフで30回以上刺して殺害したなどとして、殺人や建造物侵入などの罪に問われていた男(43)に対し、懲役18年(求刑懲役20年)の有罪判決が言い渡されました。 「(自分の定義した)集団リンチをやめさせるためだった」 この事件の被告人は、株式会社はてなが運営するインターネットサービス上で、自分の定義した「集団リンチ」をしていると考えた相手に対して「低能」、「ゴミクズ」、「死ねばいい」といった罵倒を数年に渡って繰り返していました。 被告人のアカウントは罵倒行為により凍結されるものの、新しいアカウントを取得して変わらずに罵倒を繰り返すことから、同サービス上で被告人はほかのユーザーから罵倒の言葉をとって『低能先生』と呼ばれていました。 なお、筆者が傍聴で聞いた被告人の供述によると「低能」は「馬鹿なことを言うな」の意味、「ゴミ
「殺人は自分が嫌う弱いものいじめと同じとわかったのでもうしない」、「(出所後は?)べつの方法を考えます」。昨年6月に福岡で起きたIT講師(以下、被害者のハンドルネームよりHagexさんと記載)刺殺事件の被告人は、再犯の意思を隠しませんでした。 「殺人は弱いものいじめと同じだとわかった」 福岡地裁で11月12日に開かれた第2回公判にて、被告人はHagexさん殺害の犯行についてどのように思っていたのか、その考えを供述しました。 供述によると、被告人は殺害のためにナイフで不意打ちすることは、卑怯だとは思っていなかったとのことです。 理由は2つあり、1つはHagexさんが顔写真などを出して露出し始めたうえで、5月2日にブログ記事を公開して「自分に対して最大の挑発」をしたことから、「自分がくることを予想してそれなりの準備をしている」と思っていたそうです。 もう1つは被告人の身体能力によるもので、「自
昨年6月に福岡で起きたIT講師(以下、被害者のハンドルネームよりHagexさんと記載)刺殺事件の第2回公判が福岡地裁で11月12日に開かれました。 この事件で被告人は犯行の動機として「ネットの集団リンチに抵抗した」、「自分も集団リンチされた」と供述しています。 この記事では被告人の考えている「集団リンチ」についてと、Hagexさんが被告人に対して集団リンチをしていたのかを解説します。 被告人「一般の人を多数で攻撃することが集団リンチ」 被告人によると、被告人の考える「集団リンチ」とは「一般の人をインターネット(被告人が利用していた『はてなブックマーク』というサービス)上において多数で攻撃すること」です。 この一般の人にはブロガーとして有名な人(影響力のある人)もふくまれる一方、政治家や著名な芸能人、経済的に成功している人はその対象ではないとのことです。なお、その判断基準は被告人のなかにしか
2018年6月に福岡で起きたIT講師(以下、被害者が書いていたブログ上のハンドルネームよりHagexさんと記載)刺殺事件の第2回公判が、福岡地裁で11月12日に開かれました。 その午前中の公判で証人として呼ばれた株式会社はてな(以下、はてな社)の担当者は、「事件当時、被告人のアカウントを停止した理由はユーザーからの通報ではなく、複数アカウントの利用による規約違反だった」と明かしました。 この事件で殺害に至った動機については「通報されてアカウントが停止されたことに恨みを持っていた」と被告人が供述し、それが事実であるかのように広まっていましたが、はてな社担当者の証言により通報は被告人のアカウント停止とは関係なかったことがわかりました。 アカウントの初停止は2016年前半 はてな社担当者によると被告人が同社の匿名ブログサービス『はてな匿名ダイアリー』を利用し始めたのは2015年からで、通常は好き
富山県朝日町の教育委員会は11月11日、13日に予定していた、作家、竹田恒康氏の教育講演会を中止すると発表した。開催を妨害する趣旨の予告連絡があり、会場の安全確保に支障があると判断したという。これまでにも、精神科医の香山リカ氏の講演会やあいちトリエンナーレの『表現の不自由展・その後』などが「安全」を理由に中止となった。「表現の自由」を考えるうえで、「安全」を巡る問題は避けて通れない課題となっている。 朝日町の講演会が中止になるまで 朝日町の教育講演会は、1999年から行われている地元の町立朝日中学と県立泊高校の中公連携推進授業の一環として企画されたもの。町内の体育文化センターで、両校の生徒が学習発表を行った後、竹田氏が「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」の演題で約1時間話すことになっていた。 竹田氏の講演会を告知するチラシ生徒は全員が聴講 この講演会は、スポーツ界や芸能界など様々な分
『ニコニコ生放送』でライブ配信中に富士山から滑落したとみられる男性になりすまし、「無事だ」と伝える動画「ニコ生で生放送中に富士山に滑落したTEDZUです、無事生きてます」が『YouTube』にアップされ拡散され始めていますが、デマです。 「騒ぎになってるのにこの言い草!」や「なぜ届け出をしないのか」と滑落したとみられる男性を批判する声が上がっていますが、動画に出ている人物は他人です。 話題の人物や親族になりすます このなりすまし犯はこれまでも別人になりすました動画をいくつもアップしています。 なりすまし犯の『YouTube』チャンネルを見ると、「新宿区市谷山伏町の病院駐車場で通り魔殺人の犯人は僕です」や「愛知県豊明市でフロントガラス叩き割った男性の兄貴です」など、そのとき話題の人物やその親族だと騙る動画がたくさん残っています。 ほかにも多くの事件で「犯人です」や「親族です」と名乗っており、
観光客が順調に増えている京都市がわざわざステマに手を出す必要あるのでしょうか?(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 吉本興業の人気漫才コンビ「ミキ」によるツイッターへの投稿が、京都市からお金が支払われたステマツイートだったのではないかと京都新聞にすっぱ抜かれ、大きな騒動になっています。 ・吉本漫才コンビ、ツイートは「ステマの疑い」 京都市の広告と明示なし、識者「アンフェア」 今回の騒動で興味深いのは、各メディアが該当の投稿をステマでは無いかと報じている一方で、関係者である京都市と吉本興業は、頑としてステマであることを認めていないという点です。 参考:吉本興業「ミキ」が1ツイート25万円でPR表記なしの宣伝ツイート 依頼した京都市は「誤認させる投稿ではない」とステマ認めず その関係か、通常であれば炎上騒動になるとすぐに削除されがちな該当の投稿は、投稿されたまま今も確認する
あなたの道徳心を数値化したら、何点なのか。「信用スコア」――いま、中国で個人の信用を採点するシステムの導入が進んでいる。システムの運営は地方自治体が行い、その目的は秩序維持やマナーの向上にある。ルールを破らない、寄付をし、ボランティア活動に従事する。そうした「善い」行いを続ければ、スコアは上がり、さまざまな優遇が受けられる。導入によって何が変わったのか。また懸念はないのか。現地で取材した。(取材・文:高口康太、撮影:岡本裕志/Yahoo!ニュース 特集編集部) 中国東部の山東省にある威海大水泊空港からタクシーで約30分、栄成市に入った。大きな道路や広々とした緑地帯を眺めながら車は走る。一台も路上駐車の車を見かけない。警官やパトカーの姿は見えない。ハンドルを握るタクシー運転手の李さん(40代男性・仮名)は、こう言う。 「(警官は)目立たないようにしているだけです。監視カメラで見ているんです。
KNNポール神田です。 【追記】総務省は、2019年9月4日(水)『マイナポイント』のサイトも更新 https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/promotion/ 『マイキーID』の取得の方法のための『マイキープラットフォーム』 https://id.mykey.soumu.go.jp/mykey/html/MKCAS010.jsp □政府がマイナンバー(個人番号)カードを活用して2020年度に実施するポイント制度の概要が(2019年9月)1日、分かった。 □民間のスマートフォン決済事業者と幅広く連携し、利用者がスマホに入金すると、地域を問わず使えるポイントを国費で上乗せする。 □(20)20年10月に始め、入金2万円に対して5千円分(25%)を提供する案が有力だ。 □本人認証やポイント管理にマイナンバーカードのシステムを使う点は変わらず、利用はカード取
京アニ事件被害者の実名報道は想像以上に非難の渦8月27日、京アニ事件の被害者の実名を京都府警が記者クラブに対し公表し、それを受けて新聞テレビなど大手メディアの多くがニュースや記事で報道した。 筆者個人は実名報道は遺族が拒むのならすべきではないと考えている。一般にはどう受け止められたのだろうか。27日にツイッターで検索してみたときは、想像した以上に批判的なツイートだらけだった。かなり強い語調で公表すべきではないし報道したマスコミは酷い、と非難するツイートが多い。ツイート=批判、と受け止めて捉えていいだろう。 そこでどれくらいの批判が巻き起こっているのかを、この週末にデータセクション社のSNS分析ツールInsight Intelligence Qで調べてみた。その結果が冒頭のグラフだ。やはり驚くほどの量だった。 8月25日から31日までの一週間で、1日あたり5.6万ツイート。参考に「韓国 暴行
東宝ニューフェイスの第6期生として、1953(昭和28)年にデビュー。端正なルックスとスケールが大きい演技で人気を集め、数多くの映画や舞台、テレビドラマに出演。85歳の今も幅広い活躍を続ける 宝田の原点には、苦しい戦争体験がある。日本統治下の朝鮮で生まれ、2歳からは満州のハルビンで育った。1945(昭和20)年8月15日に敗戦を迎え、暮らしも価値観もすべてがひっくり返った。「筋金入りの軍国少年」だった11歳の宝田は、あの日の「玉音放送」をどう受け止めたのか。 ハルビンの自宅で、両親といっしょにラジオの「玉音放送」を聞きました。父親と母親が、畳の上にへなへなとへたり込んだ姿をよく覚えています。両親に「これ、嘘でしょう? 日本は負けてないでしょう?」って何度も聞きましたね。自分はこれからどうすればいいのか。内臓をスポンとえぐり取られたような虚脱感というか、むなしい風穴が体の中に開いたような感覚
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