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ブックマーク / www.10plus1.jp (13)

  • 建築と写真のあいだに──青森県立美術館をめぐって

    青木──青森県立美術館についての(写真1)ができました。今日はこの美術館を撮影していただいた写真家の鈴木理策さんとこののこと、写真と建築のこと、この美術館のことをお話ししようと思います。 写真1:『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS |2| AOMORI MUSEUM OF ART』(INAX出版、2006) 『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS |1| 1991-2004』 前回の作品集『青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS |1|』には、1991年から2004年までの仕事を収録しました。章だては、「住宅」「ルイ・ヴィトン」「それ以外の仕事」の3つの章です。そうしたら、3つの章がだいたい同じ分量になりました。章ごとでだいぶ雰囲気が違いますし、作品毎でも性格が違います。それで、個々の建物と写真家のカップリングということを考え、い

    建築と写真のあいだに──青森県立美術館をめぐって
  • 都市に住むこと/都市を移動すること

    神戸、大阪、京都 南──今日は写真家の森山大道さんに、「都市に住むこと/都市を移動すると」というテーマでお話を伺いたいと思います。ご紹介するまでもなく、森山大道さんは日を代表する写真家なわけですが、森山さんはちょうど僕がこの『10+1』誌に寄稿するようになった頃、同じ雑誌に写真を連載され始めていました。その連載写真は目をみはるものでしたが、写真もさることながらテキストも読み応えがあって、この写真家は一体どういう人なんだろうと、僕は強く関心を持っていました。その後『美術手帖』2003年4月号の「森山大道・中平卓馬」という特集で、森山さんについてインタビューに答える機会がありました。また、2004年には『都心に住む』という雑誌で、東京の湾岸を森山さんと二人で歩き回り、丸一日にわたってご一緒させていただく機会をいただきました。 そうしたかかわりの延長で、今日はまず、「都市に住むこと」というテー

    都市に住むこと/都市を移動すること
  • 「東京-ベルリン/ベルリン-東京」展評

    1868年に明治維新によって天皇親政が始まった日と、1871年に帝政が成立したドイツ。この年代的な符合からもわかるように、他の欧米諸国に比べて近代化の遅かった日独両国は、その後もどこか共通点の多い近代史を歩んできた。それは政治のみならず文化についても言えることで、ユーゲントシュティールやノイエザハリヒカイトなどの動向が日の美術に少なからぬ影響を及ぼした一方、ドイツ美術もジャポニスムから大きなインパクトを受けるなど、両国の相互交流には決して軽んじられないだけの歴史的な厚みがある。にもかかわらず、その影響関係を解明しようとする試みは、今までほとんど為されてこなかった。パリやニューヨークといった他国の都市の陰に隠れて目立たなかった上、両国が第2次大戦での決定的な敗北を喫したこともまた、回顧的な視点の導入を妨げていた大きな要因に違いない。その意味でここに取り上げる「東京-ベルリン/ベルリン-東

    「東京-ベルリン/ベルリン-東京」展評
  • 変容するミュージアム——21世紀美術館研究

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  • コーリン・ロウはいつも遅れて読まれる

    コーリン・ロウ 『マニエリズムと近代建築』 (伊東豊雄、松永安光訳、彰国社、1981) コーリン・ロウ、フレッド・コッター 『コラージュ・シティ』 (渡辺真理訳、鹿島出版会、1992) Colin Rowe, As I was saying, Volume one: Texas, Pre-Texas, Cambridge, The MIT Press, 1996. Colin Rowe, As I was saying, Volume two: Cornelliana, The MIT Press, 1996. Colin Rowe, As I Was Saying: Recollections and Miscellaneous Essays, Volume three: Urbanistics, The MIT Press, 1996. 建築批評家コーリン・ロウが、20世紀後半の建築に

    コーリン・ロウはいつも遅れて読まれる
  • 「X-COLOR/グラフィティin Japan」展評

  • 10+1 web site:美術館研究――1[磯崎新+青木淳]

    青木——この「現代美術館研究」は、現在、美術館というものが置かれている位置、そして、これからどんな美術館を構想できるのか、そんなことを考えてみようと思って企画したシリーズです。美術館というのは、ひとつのインスティテューションであるわけで、つまり美術館の内側からその内容が決まっていると同時に、それをとりまく外部からも内容が規定されています。ですから、まずそのインスティテューションのあり方を見ることが重要だと思います。磯崎さんは、かつて、美術館を第1、第2、第3と3つの世代に分けて述べられたことがありましたが、それはまさに美術館をそうしたインスティテューションとして見ることから生まれた構想だったと思います。ちょうど「奈義町立現代美術館」をつくられたときですから、いまから5年ほど前のことでしょうか。第1世代美術館は、略奪してきた物品を陳列閲覧するものであり、第2世代美術館は持ち運び可能でそれゆえ

    morohiro_s
    morohiro_s 2005/11/01
    青木淳さんってこんな顔だったんだ・・・
  • 変容するミュージアム──21世紀美術館研究

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    morohiro_s 2005/11/01
    暮沢剛巳氏による美術館史
  • 美術館を考える100冊プラス

    このブックリストは美術館の機能・運営・歴史を考えるうえで参考になる書物100冊を初版刊行年順に掲げてある。今後も新たに書物を追加していきたいと考え、タイトルを「美術館を考える100冊プラス」とした。

  • 20世紀の美術館史年表

    項目の選択について 年表の作成は1950年までを中野、1951年以降を鷲田が担当した。作成にあたっては、美術館史という観点から重要である項目を優先した。従って、美術史的に重要な美術館、展覧会であっても取り上げていないものもある。 項目の区分について 美術館史という観点からは、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センターが特に重要と考え、全体を四つに分類し、文字の頭の位置をずらすことで区別を示した。左より順に、美術館に直接関係する項目、ニューヨーク近代美術館に関する項目、ポンピドゥー・センターに関する項目、美術館の周辺に関する項目、となっている。最後の項目には、画廊、国際展、また、アースワークなど美術館から抜け出ようとする美術が含まれる。 今後の展開について この年表は準備時間の制約上、不意ながらアメリカとフランスに関する項目が中心となり、その他の諸国、特にアジア、アフリカ、ラテンアメリ

  • シュマルゾーと立原道造 現象学的空間論の系譜に|八束はじめ

  • 「空間」を(とりわけ社会の中で)考えようとする者たちへ

    アンリ・ルフェーブル『空間の生産』 斉藤日出治訳 2000年9月発行 青木書店 定価:7,875円(税込) ISBN:4250200248 669頁 今回は新刊でなくちょっと古いをとりあげる。原書が書かれたのは1974年で翻訳が出たのはずっと最近だが、それでも2000年である。どちらにしてもいま頃になって、なのだが、それも私がいままで読んでいなかった怠慢の故でもある。この書評欄でいえばソジャの『ポストモダン地理学』(青土社、2003)をとりあげた際にちょっと触れたりしたのだが、そういえばこのが出たのだっけと気にかかっていたので、眼を通してみたわけだ。その時にも書いたように私の世代にはルフェーブルは懐かしい名前なのだが、そのブームは日では疾うに去っていて、次の世代、つまり構造主義からポスト構造主義の隆盛で忘れられていた。ルフェーブル自身はこの流れには批判的で、それは書でもいろいろ書い

    「空間」を(とりわけ社会の中で)考えようとする者たちへ
  • 美術館研究- 杉本博司+青木淳

    博司──まずはじめにこの空間についてお話しすると、この空間は、当初、東京における自作のアトリエまたはギャラリー空間として考えていましたが、設計していくにつれて影を観測する為の観測装置としてのみ機能する空間となっていきました。ですから、使用目的は観測空間です。施工は私の信頼する職人を集めて「新素材研究所」というどこにも登録されていない集団をつくりました。名前とは正反対に古典技法を現代的に施工する集団です。基としては素材がすべて無垢であること、既製品は金具も含めて使わないことなどです。 青木淳──今日は、大きく分けて二つ伺いたいことがあってここに来ました。杉さんは、この観測空間もそうですが、《護王神社再建》プロジェクトのように、もはや「建築」と言っていいような作品をつくっていらっしゃいます。私のように建築のなかにいる人間としては、杉さんが美術と空間の関係をどう考えていらっしゃるのか、

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