最近なんとなく聞いた若い人の陰惨な恋愛沙汰のニュースにしばし考え込んだものの、特に何も言えないなと思って忘れることにした。もっとも忘れたわけではない。書庫の整理をしていて、大切な「ミス・マナーズのほんとうのマナー」を手に取り、ふと読みふけっていて思い出してしまった。 この本は、米人がマナーのあり方についてなにかとミズ・マナーズに問いかけるという本だ。こんな質問も載っている。 親愛なるミス・マナーズ わたしは十六歳の女の子です。好きな男のができちゃって、好きだって打ち明けたいんだけど、その勇気が出ないの。こういうことになると、すごく気が弱いんです。 それから困っちゃうのはその人が近くにいると、わたしって目茶苦茶おしゃべりになることです。(中略)彼にも、ほかの人にも、自分をコントロールできない女の子、なんて思われたくありません。 ネタか。みたいな話だし、文体も「赤頭巾ちゃん気をつけて」時代のパ