『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』より ジャン=ポール・サルトルは“実存主義”を世に広め1960年代には“知の巨人”として世界中の若者に大きな影響を与え、日本でも学生運動の思想的な後ろだてとなった作家であり哲学界のスーパースター。そしてシモーヌ・ド・ボーヴォワールは「第二の性」を著してジェンダー論の基礎を作り、女性の幸福のために社会通念や偏見と戦い、そして自由恋愛から同性愛まで現在につながる新しい愛の形を実践した作家であり哲学界のミューズだ。 1929年、互いにまだ学生だった二人は、ソルボンヌ大学で運命的な出会いを果たす。そして生涯を通じて公私ともに影響を与え合い、世界的に有名になった二人は“理想のカップル”と称され、1980年のサルトルの死まで今で言う“事実婚”のパートナーとして支え合った。その後、ボーヴォワールは1986年に亡くなり、今二人はパリのモンパルナス基地に並んで眠り、その
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