インターネットを介して見知らぬ個人同士が条件を提示し合い、小口資金の貸し借りを成立させる―。そんな融資を仲介する新ビジネスが米国で生まれている。アジアに古くからある互助組織「講」からヒントを得て、ネット時代に登場した新金融ビジネスモデルを紹介する。 インターネットを介して個人同士のお金の貸し借りを仲介する新サービスが米国で話題となっている。ルーツはアジアの「講」の仕組みだという。 ネットオークションのようなシステムを使って、融資を希望する借り手が、資金の使用目的、返済目標、支払い金利などを詳細に述べる。この申し立てに応えられると考えた貸し手が、金利を競争条件として応札する。双方の条件が見合えば融資成立(図1参照)。 インターネットを利用することで、地理的にも質的にも今までにない広がりを持つことが可能となった。米プロスパー(Prosper)は、その代表例。消費者間金融の場を提供する新しいビジ