県の見直し要求で 朝鮮学校の歴史教科書で拉致問題などについて表現が不適切だとして、県が見直しを求めていた問題で、朝鮮学校側が、該当部分を削除するなど一部を改訂していたことが分かった。 県学事振興課などによると、「日本当局は『拉致問題』を極大化し」とあった記述が削除され、大韓航空機爆破事件について「ねつ造した」とされていた表記が、「起こった」に改められた。この教科書は全国10校の朝鮮高級学校(高校)で使用されているという。 この改訂で、「拉致問題」という言葉自体が削除されたことについて、黒岩知事は5月24日、学校側に抗議。それに対し、学校側が今年度は「『朝日平壌宣言』と『拉致問題』」と題した副教材を作成し、2013年度に本格改訂して対応すると回答したことから、県は今年度の経常費補助金約6300万円の交付を決めた。 黒岩知事は、拉致被害者の横田めぐみさんを題材にした米国のドキュメンタリー映画「