完全復旧には時間がかかりそうです。 ハリケーン・サンディがニューヨーク周辺の海を直撃し、マンハッタン南部やブルックリン、クイーンズなどの地域を水浸しにしていきました。その結果海水がニューヨーク市営地下鉄システムに入り込み、運休を余儀なくされました。現在は一部区間が復旧しましたが、まだ浸水したままの部分も多く残っています。 以下、それがどれだけ危険かを解説します。 海水は塩水 海水が塩辛いのは、雨が地面に降り、川が海に流れ込んでいく過程で塩分を含んでいくためです。雨水の段階では、水の中に空気中の二酸化炭素を含んでいるため若干酸性です。それが地面に入ると、酸で地中の塩分やミネラルを溶かしていきます。この溶けた塩分が川に流れ込み、それが海へとつながっていくのです。その結果、現在の海水は平均3.5%の塩分を含んでいます。 ニューヨーク地下鉄の方式 1890年代、どんな都市でも鉄道ベースの大量交通シ