ブックマーク / note.com/kyslog (16)

  • はてなブックマーク民は出口調査記事でも相変わらずまじめに読まないから自爆する|ショーンKY

    「ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ」という記事に対して、はてなで「出口調査特有のバイアス」みたいな意見で気勢を上げてる方がいらっしゃるんですが…… その「前の記事」としてリンクしてある「2020年米大統領選挙感想戦:マイノリティのトランプ支持への転向について」のほうを読んでいただければ、BBCやNYT(こちらはネイト・コーエンの記事)で報じられている通り事前の世論調査の段階で分かってたことはわかると思うんですけどね。だからアメリカでもみんな速攻で記事を書いてたし(用意してあったと思う)、「出口調査特有のバイアス」という批判が当たらないわけです。ニューヨーク・タイムズをちゃんと読んでいればわかるだろうに。 で、一応後発記事のほうにもその記述が入るよう編集しておいたんですが、編集後にさらにそれを読めない人がブクマしてるの

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    moxtaka
    moxtaka 2020/11/13
  • ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ|ショーンKY

    ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ 前回記事の最後に「アイデンティティ・ポリティクスは限界では」と書いたところ、その部分に出典が付いていない、というようなお話をいただいた。というわけで、そういう論調は米民主党内や支持層からも出てるよということを、代表的左派高級紙であるニューヨーク・タイムズの記事を中心に紹介したいと思う。 「弱者の支持を高めたトランプ」という世論調査 今回の米国大統領選では民主党のバイデンが勝利したが、アメリカの民主党支持メディアを見る限り、民主党側に完全勝利というムードはなく、民主党内の議論を見る限り一定の打撃を受けたという印象すら受ける。民主党支持の高級紙の代表格であるニューヨーク・タイムズを読んだところでは、以下の結果がムードに影響している。 1. 民主党は下院で議席増を見込まれながら、結果として

    ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ|ショーンKY
    moxtaka
    moxtaka 2020/11/11
  • 「シーライオニング」と「ヌルヌルうなぎ論法」|ショーンKY

    シーライオニングとは何か 最近「シーライオニングって何」という話が話題になっていた。これについてアメリカでどのように定義されているかを確認するため、ハーバード大学バークマンセンター"Perspectives on Harmful Speech Online: a collection of essays" (2017)収録のAmy Johnson "The Multiple Harms of Sea Lions" からテンプレ会話例を見てみよう。 "Where is the evidence for that opinion?" ... "But doesn’t [x] really mean [y]?" ... "What about [other issue]—how do you explain that?" ... "What’s wrong with a polite que

    「シーライオニング」と「ヌルヌルうなぎ論法」|ショーンKY
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    moxtaka 2020/07/16
  • アメリカの格差と分断の背景にある自治体内での福祉予算循環|ショーンKY

    この数日アメリカで人種問題が激しいデモとして表出している。この問題が起きる原因について、畠山勝太氏の下記のエントリが「もっとも深堀りしている」というのが私の見立てである。このような良質な言説がnoteでしか共有されないというのは私も悲しむところである。 上記エントリでは、「なぜ人種別に住むところが分かれ、教育や治安が悪化するのか」についての説明は、固定資産税が教育予算となる事を氏の過去の記事で説明済みという前提でややあっさりめに下記のように説明されている。 土地と教育予算の結びつきを始めとする、教育システム内に張り巡らされてしまった人種間格差を維持・拡張してしまう仕組みを徹底的に取り除く必要があります記事では、畠山氏の記事で説明される「土地と教育予算の結びつき」――あるいは堂かおる氏の記事におけるsystemic racism=構造に内在された人種差別――について、より一般論に近い立場

    アメリカの格差と分断の背景にある自治体内での福祉予算循環|ショーンKY
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    moxtaka 2020/06/10
  • なぜ日本はまあまあ防疫できているのか(私的仮説まとめ)|ショーンKY

    もう一つ注目しておきたいのは、感染力のピークが発症直前の無症候の段階で訪れるという推定である。このHeらの研究では、発症前に感染が起きた割合は44% (95%信頼区間25–69%) に達するとしている。 そもそも病院に訪れないであろう無症候者・軽症者が大量におり、その上病院に行く者ですら感染の半分は病院に行く前に終わっているのだとすれば、陽性者を隔離するというストラテジーだけでは感染拡大を防げないことになる。PCR検査の1回の感度が7割程度という過去の知見(例1、例2、例3)と合わせれば、「病院に来た感冒症状患者全員にPCR検査し、陽性者を隔離する」という戦略で防げる感染は甘く見ても3割程度、厳しめに見れば1~2割程度となり、大半の感染を素通ししてしまうことになる。 あえて検査→隔離戦略一で解決しようとするならば、発症前でも検出できるよう、PCR検査とは全く違うレベルの検査――皆が毎朝自

    なぜ日本はまあまあ防疫できているのか(私的仮説まとめ)|ショーンKY
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    moxtaka 2020/04/23
    日本はアジアの中では防疫できてないほうだけど、アジアの中での差なんて些末に感じるくらい欧米が破滅してるんだよな。
  • 真の感染者数の推定法(その2)|ショーンKY

    新型コロナウイルス感染症COVID-19についての情報をお求めの方は、厚生労働省の情報ページか専門家の情報をフォローしてください。私は専門家を紹介する立場にはありませんが、例えば以下の方などが穏当かと思います。 ・新型コロナクラスター対策専門家(@ClusterJapan) ・押谷 仁(東北大学) ・高山義浩(huffpost記事一覧) ・今村顕史(@imamura_kansen) ・岸田直樹(@kiccy7777) ・坂史衣(@SakamotoFumie) 筆者は医療や行政法の専門家ではありません。単なる素人の感想なので医療情報としての信頼は置かないでください。基的に自分が納得するためだけに書いたものであり、他者を納得させるために書いたものではありません 以前の記事で、検査体制が不十分な時に真の患者数を見積もるにはどのようにしたらよいかについて簡単に説明した。 当時挙げたものは ►

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    moxtaka 2020/04/19
  • 仕事と育児の両立のコツ:家事の質を下げ、"マムスプレイニング"をやめよう|ショーンKY

    多くの女性が仕事育児の両立を望みながら、それを諦めている。近年、その原因として指摘されるのが、自ら家事・育児のハードルを上げすぎてしまい、リソース配分が偏ってしまうことである。これについて、簡単にメモ書きをしていく。 家事・育児のハードルを上げない 私が女性の社会進出について書き始めて以降、多くの女性に話を伺う中で、仕事育児の両立に成功している人の少なからずが、ある程度質が下がる覚悟で家事の省力化をしている、ということが挙げられる。省力化については、事は中を積極活用する、洗器などを積極導入する、掃除の相当分はルンバに任せてしまうなどしているし、部屋が雑然として生活のクオリティが下がるのもやむを得ないということを(夫婦で)受け入れている方も少なくない。主婦・主夫がこれをやるとパートナーからやっかみを言われがちだが、共働きならやむを得ないものと納得されるだろう。 育児方面では、教育

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    moxtaka 2020/02/24
  • 女性が考える「男女対等」の発想の狭さ|ショーンKY

    従前からの読者はご存知の通り、筆者はジェンダーギャップ指数を改善することを目的として、仕事への没入がどうしても要求されるリーダー職に女性が進出することを促進するため、女性稼ぎ手モデルの積極導入を提唱している。 リーダー職の滅私奉公性 私が女性稼ぎ手モデルを勧めるのは、ジェンダーギャップ指数の計測対象である社会的リーダー=政治家や管理職は、どうしても仕事への没入を求められがちだからである。 リーダー職は多くの人にとって重要な方針を決める権限を預かっているがゆえにリーダー職なのであり、職業倫理として「滅私奉公」(※ここでの「公」は有権者や部下)が求められ、私事を優先すればどうしても「身勝手」との誹りを受けやすい。例えば、直近では伝染病の流行が危機的状況にあり、厚生労働大臣ともなれば多くの人の命を預かっている状態だが、ここで大臣がゴルフにでも出ていれば政治的スキャンダルになるだろう。最近環境相が

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    moxtaka 2020/02/10
  • ハリウッドは女性のリーダーを描けない?|ショーンKY

    筆者のTLには、数年前から「強い女性キャラクターは利己的なものとして描かれる、一方強い男性キャラクターは利他的なものとして描かれる。これは特にアメリカ産のコンテンツで強い傾向である」という言説が流れていた。 筆者としては「さすがに偏見では?」と思いながらこの意見を見ており、反例を挙げようとしていたのだが(私自身があまりドラマや漫画を見ないので基的に他者の評論を聞くしかないのだが)、この傾向の反例が上手く出せないという引っ掛かりがあった。実際、その主張に沿う例のほうが先に思いついてしまうのである。 例えば、ごく最近「アメリカ発コンテンツは女性キャラを強いものとして描けている」と称賛されていた典型に「アナ雪」のエルサがいるが、彼女は強さの表現として孤独になる過程が描かれる。「キャプテン・マーベル」なども自己形成が主題でリーダー的姿の評論は少ない。他には「プラダを着た悪魔」のミランダなどがこの

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    moxtaka 2020/01/24
  • 慈悲的差別の罠:女性への思いやりは容易に構造的差別に転化する|ショーンKY

    近年、慈悲的差別という言葉が時たま話題になるようになった。慈悲的差別は「男は女を守るべき」という態度に、暗に男が「保護者」で女が「被保護者」という構造が含まれているという指摘である。慈悲的差別は女性からすればタダで援助を受けられる構造にあり、フェミニスト寄りの自認を持つ人でも目くじらを立てないことが過去の研究から明らかになっている。 女性は慈悲的差別を取る男性について「恩着せがましい」「パートナーを弱くさせる」と見ていたものの、同時に「魅力的」だと感じていたことが判明しました。……フェミニスト度合いが強い人……それでもなお男性を「魅力的」と評価していたとのことこの傾向は、私が日SNSで観察していても感じるところであり、大学でフェミニズムを学んだような人でも「男のほうが力が強いのだから力仕事は男がするのが適材適所だと思う」という発言をしているし、フェミニズム入門風の体をしたyoutube

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    moxtaka 2020/01/14
  • ハフポストの女性論は全体的に低レベル過ぎる|ショーンKY

    毎年恒例ジェンダーギャップ指数の時期になり、ハフポストの記事を見たのだが、全体的にレベルが低すぎてさすがにうんざりしている。 「いろんな国のメディアから取材を受けますが、こういうことを聞くのは日だけ。それは、日がいかにジェンダー不平等か、ということ」 女性の活躍や家庭とキャリアの両立についての質問。 国連・中満泉さんの答えに「はっ」とした。#ジェンダーギャップ121位https://t.co/7J76UUYUlK — Yuko Funazaki (@yukofun) December 17, 2019 「女性の活躍や家庭とキャリアの両立について質問してくるのは日だけ」外国語の文献を撫でる程度に読んだ私ですら、そんなわけねーだろと突っ込まずにはいられない。英語の女性論では、仕事と家庭の両立に成功した女性をSuperwomanと呼び、これは社会学・フェミニズム用語としてWikipedia

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    moxtaka 2019/12/19
  • 男性の価値をモテで測ってはいけない。それは男性へのセクハラであるうえ、女性への加害にもつながる。|ショーンKY

    先日、小宮友根さんが表現規制についてエッセイを書いていた。それに対する評論はアンコリさんがやっているが、基的には「累積的な抑圧経験」によってそれを想起させる表現への対抗を正当化していてる。 私はこれを読んでいた際、小宮さんの議論に則ったうえでメンズリブの議論をする、ということが可能であることがどうしても気になった。男だって……という論法はwhataboutismだと思うので、前回評論である「表現規制論と女性の自発的モノ化」ではあえてやっていなかったが、彼のエッセイを読んでいた際、whataboutism以上のものであるのではないか――ということが気になったのである。 男性に対する

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    moxtaka 2019/12/10
    モテ評価は主に男性間のマウンティングの為に作られたもので女性はそれを援用しているだけ、と言うのはその通りだろう。が、援用だろうと加害は加害。都合の良い時だけ無関係ぶるな。
  • アイドル、なりたいですか?ミスコン、出たいですか?|ショーンKY

    2020/7/25以降、「美を磨く努力を尊重しろ」と突っかかってくる人が多いですが、モデルの競争が過当競争になり医師団体が忠告するレベルで摂障害が問題となり、最悪死んだケースが散見されること、アイドル願望を煽った挙句に自殺するまで努力を強いられた件があるあることなど、「美を磨く努力」が過当競争になり死者まで出す例があるために問題になっています。「美を磨く競争」での摂障害は一般時にも広く起きており、それが理由で医師団体が「美を磨く競争を煽るな」と声明を出す事態になり、これは古典的でわかりやすい部類の批判です。これは最後まで読めば問題のフレームワークとして扱っていることは分かると思うんですが、10行以上の文章を読めない人が多いらしいので冒頭に追記しました。Twitterにおける《萌え絵論争》ないし《オタク-フェミ論争》は季節の風物詩どころか日常茶飯事になってきた感があり、つい最近もそのよう

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    moxtaka 2019/10/27
  • MITメディアラボ的、TED的な“衒学的アカデミア”に終わりは来るか|ショーンKY

    「衒学的」(pedantic)は「過剰に学者っぽくふるまう」という意味なので、単に「学者っぽくふるまう」の場合「似非」(pseudo)のほうが良いのではないかという指摘がありました。元の文意を出せるように「衒学的」を置き換えると学問風アカデミアとしたいところです…… ※この記事は、下記のまとめの抄録に解説文を付けたものです。 MITメディアラボが組織的性犯罪者ジェフリー・エプスタインの資金を、彼が性犯罪者であることを知りながら受け取っていたスキャンダルが大きく報じられている。 性犯罪者の資金で回っていたMITメディアラボ この件は当初メディアラボ側からするととばっちりと思われていたが、所長の伊藤穣一は、エプスタインがMITの寄付不適格者であることを知りつつ、分散して匿名寄付にしたり迂回名義を使うなどして資金を受け取る、個人のファンドにも出資してもらうなど、すべてを知りながら行っていた「クロ

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    moxtaka 2019/09/09
  • 女性政治家を増やすために~上昇婚はなぜ悪いか、毎年1回フェミニストは自分で説明している|ショーンKY

    繰り返し説明している通り、私が上昇婚(特に就労意欲の強い女性ほどマッチョ男性を好み"女々しい"男性を嫌悪する傾向。リンク先参照)を問題視しているのはそれが男女格差の温床になっているからである。しかも、日男女格差はピンポイントで《女性が主夫の内助の功で出世する》ことが解決に役立つ構造となっており、ゆえに上昇婚問題を強調するのである。このことはフェミニズムの側でも分かっているはずである――なにしろ毎年1回、そのような主張が大量に上がってくるのだから。 男女格差を測る 日男女格差を語るうえで、まず、男女格差の測り方、比較の仕方について取り上げよう。その方法には様々なものがあり、例えば、以下のような指標が国際比較でよく用いられる。 ・健康 [寿命、妊産婦死亡率、性比] ・人権 [外出制限、児童婚、性犯罪、DV、セクハラなど] ・教育 [識字率、就学率、高等教育進学率] ・経済 [就業率、所

    女性政治家を増やすために~上昇婚はなぜ悪いか、毎年1回フェミニストは自分で説明している|ショーンKY
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    moxtaka 2019/08/21
  • 女性の上昇婚願望は男女平等を妨げる ~マッチングサイトの分析をもとに考える~|ショーンKY

    女性の上昇婚願望は男女平等の敵 私は、社会の男女平等を進めていくうえで、女性の上昇婚(自分より収入等が高い男性を求める傾向)を問題視してきた[参考][参考]。  一つに、女性の平均年収が低下する大きな要因として結婚後のキャリアの中断があり、夫の年収が多くなるほどの就業率が低下するという関係(ダグラス・有沢の法則)が存在するからである[資料]。特に大卒の場合はキャリア中断しなければ男性と変わらない所得を得られるのだが、上昇婚指向が強い場合、大卒女性が自分より高所得の大卒男性を選んで結婚し、ダグラス・有沢の法則で出世できそうな女性ほど主婦化するという困った関係が生じる。  ま

    女性の上昇婚願望は男女平等を妨げる ~マッチングサイトの分析をもとに考える~|ショーンKY
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    moxtaka 2019/08/05
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