陽射しが真上から降り注ぐ暑い夏の季節。これは当時17歳のぼくが部活休みの7日間を利用して、自転車で四国を一周をしたときの話だ。 孔子曰く「15にして学を志した」らしいので、ぼくはサバイバル生活を通して、17にして立つことを決めた。それは遅れてきたスタンドバイミーの気分だった。 もちろんテントのような高価な代物は持ち合わせていない。装備品はママチャリとハンパン、Tシャツ、パーカー、デジカメ、お金のみ。 僕は部活の友人達と約束をしていた。その約束とは「四国一周が達成失敗」「7日後の部活までに帰れない」ことになれば、「ぼくは丸坊主にする」という大見得を切っていたのだった。 当時は中国地方に住んでいたので、予定としては四国に上陸してから5日間で四国一周分の約1000キロを走らなければいけなかった。1日あたり約200キロ以上を走らなければいけない。ママチャリなので平均時速10キロだとしたら、移動時間