劇的な抒情性 『ウォーターハウス 夢幻絵画館』 ◆ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスについて ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(1849~1917)は、イギリスのヴィクトリア朝時代の画家で、神話や伝説に登場する主に女性を題材とした作品を多く描き、当時から現代まで続く高い人気を誇っています。 ウォーターハウスは、英国ロイヤル・アカデミーの会員として正統派の画家でありながら、ラファエル前派の第三世代とも目されています。第一世代の人気画家としては、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイなどがよく知られています。 劇的な場面を描きながら、甘美な抒情性を湛えたその作風は、日本の少女漫画やSF、ファンタジーといった多岐に渡るジャンルの現代アート、イラストレーションに大きな影響を与えているといえると思います。 ◆「ハリーポッターと魔法の歴史」展と本書について 現在東京ステー
