前回のお話 USAさん宅で手料理を振る舞ってもらっているまゆさんですが、彼女は苦い味のものなど好き嫌いがとっても多い。 さらには薬剤師なのに、漢方薬を服用するのも苦手なようです。 「だって嫌いなんだもん。 そうだ、漢方っていえば実家の庭にさ、どくだみがたくさん生えてたのさ」 「どくだみってあの、すっごくくっさいやつ?」 「そう、そのどくだみ。 でも花は白くて可愛いやつ。 どくだみは、匂いと名前がよくないよね」 「確かに“どく“って名前につくのは嫌よね」 「で、我が家の庭師をやってた母親がさ“土から生えてくる生ゴミ“でも抜き取るように、どくだみを引っこ抜いててさ」 コンスタントに引っこ抜く母。 折を見ては引っこ抜く。 「匂いがなかなか、すごいものねぇ」 「どくだみもさ、抜かれているとまたすっごい匂いがして」 まゆさんの母親は抜いても次々と生えてくるどくだみを、憎々しく思っているようでした。
![苦い食べ物・苦い飲み物、そして苦い薬 その2 - マメチュー先生の調剤薬局](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/092cb6df24d9a943b01a72e68cd561bb6e4e5645/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fm%2Fmaricats%2F20210828%2F20210828200930.png)